予定通りね。
ガラド老師と騎士団長ドームが魔物と土龍を相手に激しいバトルを繰り広げている時、王城の方でも動きがあった。
蝙蝠の羽根を羽ばたかせて、王城のテラスへと降り立った。
「ウフフフ♪予定通りね。バカな公国の兵士達は慌てて魔物の迎撃に向かったようね。警備が手薄だわ」
謁見の間に繋がるテラスに降り立ち、ガラス窓を開けて中へと入った。
「さてと、確か謁見の間の玉座の後ろにある扉から王族の生活スペースだったかしらね」
女魔族はスタスタッと歩いていくと、突然に辺りに灯りがともされた。
!?
「なに!?」
女魔族は幻影魔法で姿を消していたのだ。それなのに潜入が気付かれたのだ。
「ようやくきたな!魔族よ!!!」
ドドドドッと入口が開いてシオン達が入ってきた。
「どうしてバレたのだ!?」
明らかに動揺している女魔族に、シオンがドヤ顔で指を突きさして言った。
「ふふふっ、予定通りよ!貴女の陳腐な作戦なんて最初からバレていたのよ!」
さも自分が見破ったかのように言った。実にゲスな奴である。(失礼)
「なんだと!?」
シオンは不敵に笑った。
「貴女が浅知恵で、近隣の山に魔物を集めていた事も、襲ってきた魔物が陽動で、手薄になった警備を掻い潜って王様を拉致、もしくは洗脳して、アーティファクトの場所を聞き出そうとしていたことも、全てお見通しなんだからっ!」
女魔族は唖然とした様子で呆けてしまっていた。
「うそっ…………この私の作戦が筒抜け………だった………?」
思った以上に精神的ダメージが大きかったようだ。
「さて、貴女は完全に包囲されているわ。大人しく観念しなさい!」
ビシッ!と決め台詞を言った。
ボソッ
「………まだよ」
「なんですって?」
突然、女魔族の魔力が高まった!
「この『幻惑のゾフィー』2つ名に掛けて、このまま引き下げれる訳が無いわ!ここにいる奴らを皆殺しにして王様を捕まえれば問題ないわ!」
両手に魔力を溜めて戦闘態勢に入った。
「まずは私の作戦を見破った貴様からだ!」
「えっ?」
シオンは自分が狙われた事で焦るのだった。
「死ねっ!!!!」
ゾフィーからの魔力弾が放たれた!
ドンッ!
ドンッ!
「うぎゃー!!!待って!?待って!?」
慌てて逃げるシオンに、アークが防御結界を張りシオンを守った。
「まったく、調子にのり過ぎだぞ?」
あきれながらシオンを守るアークに、カール王子が風魔法で応戦した。
「切り刻め!風の刄よ!!!」
その言葉通りにゾフィーに風の刄が襲い掛かった!
「ふん、その程度!」
ゾフィーも魔力の結界を作り簡単に防いだ。
しかし─
「結界を張ってる間は攻撃出来ないでしょう!」
シオンが鋼の剣で斬り掛かった!
ガギィーーーーン!!!!
「ふふふっ、強力な魔法すら防ぐ私の結界が貴様程度の剣技で壊れるとでも?」
ゾフィーは嘲るがそれとは別にシオンも不敵に嗤うのであった。
『よろしければ感想、評価、ブックマークよろしくお願いします!』




