激戦の果てに─
ガギィーーーーン!!!!
ガギィーーーーン!!!!
まるで金属音が響いているような音が鳴っていた。
「はぁはぁ、体力的にこちらの分が悪いな」
騎士団長の大剣でも土龍の表面を傷付ける程度しかダメージを当てられなかった。
しかし、騎士団長のドームもただ闇雲に攻撃をしている訳ではなかった!
「爪で攻撃する時は土龍のヤツは上体を起き上がらせる。狙いは─」
ドームは土龍が起き上がった所で、腹部が現れた所を狙った。無論、土龍の爪を掻い潜り懐に飛び込むのだ。並の騎士ではそのまま餌食になっていただろう。
「うおぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!」
ザシュッ!!!!
気合いの一撃と共に土龍の腹部を切り裂いた。
『グオォォォォォォォッッ!!!!!!』
土龍が痛みで吠えた!
「やっぱり硬いのは周りの外角だけだったか!」
ドームは土龍が痛みに吠えている間に、すぐに距離を取り城門へと駆け出した。その姿を捉えた土龍は痛みと怒りでドームの後を追った。
その状況は城壁の上にいたガラド老師にも見えていた。
「………相変わらず無茶をしおるな。ドームのヤツだけで倒せるんじゃないかのぅ?」
騎士団長の戦闘を見ながら感心していた。
「ガラド老師!?」
ガラドの呟きを聞いた部下が焦った声を上げた。
「慌てるな。ただの冗談じゃよ。それより準備はよいか!」
ガラド老師は部下達を見ていった。
「よし!騎士団長が戻ってくるぞ!ワシの合図を見逃すな!」
配下の魔術師達は魔力の溜めを維持しつつ、合図を待った。
「くっ、意外と速いじゃないか!?」
騎士団長と土龍には距離があったがジリジリと追い付かれていた。幸いな事に周りの魔物達はすでに逃げるか倒されるかして、騎士団長を襲うことはなかった。
そして、城門に近付いてきた所で追い付かれてしまった!?
「ヤバい!?………………なーんてな」
土龍の爪が襲い掛かろうとした瞬間、ドカンッと音がした。土龍を見ると落とし穴にハマってバランスを崩していた。ドームはその間に全速力で城門へ向かった。
今じゃ!ガラド老師は先にマーカーを土龍に飛ばした。真夜中で周囲に光魔法で明るくしていたとはいえ、見えずらかった土龍がより鮮明に見えるようになった。そこに一斉攻撃が始まった。
「ワシらの集団合成魔法『メギド』の威力を見よ!」
魔物を薙ぎ払った魔法と違い、数十人もの魔力を合わせて1つの魔法にして放つ強力な魔法であった。
「放てーーーーー!!!!!!」
空中で合成された魔力が形となって土龍へ向かっていった。
ドッカーーーーーーーッッッン!!!!!
落とし穴に落ちて身動きが出来ない土龍に直撃し、身体の半分を吹き飛ばしたのだった。
土龍の状態を確認してガラド老師は城の方へ視線を向けた。
「こちらは片付いた。そもそも事前の情報で、負ける要素がなかったが………後は魔族の対処じゃな」
城にいる王様達の無事を祈るガラド老師であった。
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