準備をしよう!
アークは王様にアーティファクトの存在を尋ねた。
「このクロスロード公国にはアーティファクトはあるのか?」
王様は少し考える様に話し出した。
「ああ、この国は知っての通り勇者パーティーのメンバーが建国した国だ。無論、アーティファクトは一部の者のみ存在を知っており厳重に隠してある。…………魔族の狙いはアーティファクトだというのか?」
王様の言葉にアークは頷いた。
「俺の考えではそうだと思っている。まぁ、1師団が壊滅的ダメージを受けたから、魔王軍の戦力増加の間の嫌がらせというのも考えられるがな」
うむ~?
「もしそうだとしたら、魔物達は陽動で少数でアーティファクトを奪いに来る可能性があるな?」
「しかし、魔族はアーティファクトの場所を知っているのでしょうか?」
「いや、隠し場所は王族の国王と王妃、宰相などの数人しか知らない。いかに魔族でも知らないはずだ」
国王様がそう言うとシオンが母親から聞いた知識を思い出した。
「………魔族の狙いは、警備が手薄になったところで国王様を人質にするのかも知れません」
!?
「国王から情報を聞き出すのか!?」
「ふっ、ワシも腐っても魔術を嗜むものだ。そう易々と情報を吐いたりは─」
「いえ、魔族にはスネオのように、薬品で人を操り人形にするヤツがいます。魔法ではチャームなど人の心を操る者も………捕まれば情報は遅かれ早かれ知られるでしょう」
そう言われると王様は何も言えなくなった。
そして─
「ならばこちらも罠を張るのがよいかと」
ガラド老師が助言した。
「罠じゃと?」
「さよう。こちらも警備をわざと手薄にして少数精鋭を国王様の護衛に付けておくのです。そして魔族が意気揚々とやってきたところを倒すのです」
おおっ!これは行けるんじゃない?
「ふふふ、流石はガラド老師だ。ワシを囮に使うか?」
「不敬で申し訳ありません」
「よいよい!ワシはガラド老師のそういう所を気に入っておる」
長年の親友のように話す国王様にガラド老師の信頼が感じられた。
「ならシオンとアークはここに残って王様を守ってくれ。自分とルビーは魔物を蹴散らすよ」
「あら?珍しいわね。どうしたの?」
グレンが大物より雑魚の魔物を蹴散らす方を選んだので少し驚いた。
「僕達二人の得意魔法は『炎』だからね。城を燃やさないように考えた結果だよ」
ああ、なるほどね。シオンは当然の言葉に納得したのだった。
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