アークの思考!
アークの言葉に視線が集中した。冷静沈着なアークは気にすることなく話を続けた。
「今回の大規模強襲だが、幾つか疑問に思うことがある」
「どんなこと?」
アークは周りを見渡してから静かに話した。
「まず魔物の襲撃だが、確かに事前の情報がない中での襲撃だと被害は拡大しただろう。しかし、土龍がいるとはいえ、たかだか1千の魔物で王都を陥落させれるとは思えない」
「確かにな……我が国を甘く見ている訳ではないだろう」
「幾つか考えられるが、この魔物の襲撃自体が陽動の可能性だ」
!?
「なんだと?他に目的があると言うことか!?」
「あくまでも可能性の話だ。戦に絶対はない。少しでも別の可能性を考慮して動くべきだと言っている。俺が不思議に思ったのは今回の魔物達は『魔王軍』ではないと言うことだ」
アークの言葉にシオンが口を挟んだ。
「魔王軍じゃない?魔族がいるし、魔王軍の兵隊であるミノタウロスもいたじゃない?」
「あの女魔族の言葉を思い出してみろ。周辺の野良の魔物を集めていただろう?そしてようやく目標の数が揃ったと。今回の襲撃は魔王軍ではない。烏合の衆を統率するために少数の正規軍を混ぜただけだとおもうぜ?」
アークの考えに会議室は静まり返った。
「ここにいる者で知らない者もいるから言うが、俺達は勇者の隠れ里からきた」
!?
「それは本当なのですか!?」
1番驚いたのはガラド老師だった。
「ああ、このシオンが勇者であり『聖剣』を保持している。シオン、証明のために出してくれないか?」
「了解!」
変態聖剣を出すことに少し躊躇いもあったが、最近は大人しいので手から出した。
シオンの聖剣を見た国王達は驚くとともに、シオンの事を認めるのだった。
「さて、話を戻すぞ?勇者の隠れ里が襲われたとき、魔王軍は1師団を丸々投入して魔将軍まで襲ってきたんだ。それなのに、この国を攻めるのに野良の魔物ばかり………明らかにおかしいだろう?」
うむ………
一同は考え込んだ。
「確かにな……」
「では女魔族の目的はなんだ?」
魔物の襲撃が陽動だとすると、私ならどうする?
あっ!?
「もしかして、アーティファクト!?」
「なんだと!」
シオンの思い付きに国王様が声を上げた。
「すでに俺達は1つ目のアーティファクトを手に入れている。魔王軍、もしくは魔族の単独で探しているのかもな。幸い、魔王軍はまだ勇者と聖剣の存在は知らないんだ。だからアーティファクトが集まるまでは極力、聖剣は使わないようにしている。王様もシオンと聖剣の事は秘密にしておいて欲しい」
「うむ、力を失くした聖剣の事は我が城にも伝わっている。了解した!」
こうして次はアーティファクトの件について話し合うことになるのだった。
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