逃げるぞ~
ちょっとエッチな服装の魔族の激に雄叫びを上げる魔物達だった。
うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
「ぐっ、うるさいなぁー!こんなに大声上げて大丈夫なの?」
「あの魔族、外見に似合わずかなり魔術に長けているようだな。声………というか、音を完全に遮断しているようだな」
アークが冷静に分析していた。
「見て、後ろから別の魔物がきたよ!」
女魔族の後ろからドシンッ!ドシンッ!と、大型の魔物が近付いてきた。
「バカな!ミノタウロスだと!?」
「どうして!?百獣王軍は隠れ里の戦いで壊滅的な損害を受けたはずなのに!」
いるはずのない魔物に驚きを隠せなかった。そして、更に後ろからはもっと大きな魔物がやってくるようだった。
「おいおい………マジかよ?」
まだ遠いが目視できた。遠くからでも見れるくらい大きい魔物………土龍であった。
「ど、ドラゴン!?」
「あれはヤバいぞ!魔族より厄介な相手だぞ!?」
これは本当に国を落とすつもりらしいね!
「急いで戻るぞ!あの様子だと、今晩か明日の朝一で攻めてくる!」
アーク達は頷いたがシオンだけは黙っていた。いや、何かを考えていた。
「シオン、どうした?」
「このチャンスを活かせないかな?っと思ってね」
どういうことだ?と視線を投げ掛けると─
「ちょうど、多くの魔物が集まっているわ。そして、幸いにも魔法の得意な者が集まっている。大規模魔法をぶっぱなして戦力を削れるわ」
!?
「確かにな」
「でも、そうすると魔族は警戒して作戦を変更するかもしれない。逆に、攻撃せず情報だけ持ち帰って罠を仕掛けて待ち構える事もできるわ。どちらが良いのかと思ってね」
シオンの言いたいことはわかった。油断させておいて意気揚々と攻めてきた所を、待ち構えて迎撃するのか、ここで一気に戦力を削り油断せずに攻めてきた相手と戦うのか。
どちらにもメリットデメリットがある。
さて、どうしたものか…………
「ここは戻るべきだな」
カール王子が言いました。
「理由を伺っても?」
「うん、シオンの言う通りどちらにもメリットデメリットがある。でも、うちの国は魔法使いが多いんだ。ここで警戒されるよりも、油断させて、宮廷魔導師達に一気に殲滅させた方が効果が高いと思うんだ」
なるほどね。数十人規模の魔法使いにまとめて魔法をぶっぱなして貰った方がいいのか。
「よし、それじゃ撤退しましょう」
長居せずすぐに洞窟に戻り、来た道を戻った。
先ほどの戦闘のあった広間まで戻ってくると、前の方から多数の足音と声が聞こえてきた。
「ヤバいわね。別行動していたオークが戻ってきた見たい」
「恐らく、隠し通路である穴を岩でふさいだからな。通常の正面から戻って来たんだろう。強襲して殲滅するぞ。魔族に報告されると面倒だ」
「了解!」
シオン達は10体ほどいたオークを1人残らず倒して入ってきた入口をカール王子の魔法で塞いだ。
「これで時間が稼げる。急いで戻ろう!」
森を駆け抜けて街道にでると急いでクロスロード公国の王都へ向かうのだった。
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