ヤバいです!
戻るか進むかで悩みだした頃、奥の方が明るくなってきた。
「おい!出口が近そうだぞ!?」
「やったわ!外に出られるのね!」
自然に足が早くなり、駆け足で出口に向かっていった。
「よしっ!外にで─」
シオンは最後まで声が出せなかった。出口は山の中腹の洞窟になっており、目の前……いや、出口の下の方を見下ろすと、千体以上のオークやゴブリンなどの人型の魔物で溢れていた。
「ひっ!?」
すぐに身を伏せて隠れた。
コソコソッ
「ちょっと、どういうことよ!」
「ああ、カール王子、王都を見下ろせる近くの山に、これほどの魔物が集まっているのを気付かないなんて、そちらの騎士団達の職務怠慢じゃないのか?」
「………まさかこれほどの魔物が集まっているとは。言い返す言葉もない!しかし、何故だ?グレードブリッジの一件以来、見回りの強化をしていたはずだが………魔物が集まっている予兆などなかったぞ?」
目の前にいる魔物達はざわざわと、食糧を食べながら騒いでいた。
「どうやら洞窟にいたオーク達は偵察と街道の旅人を襲う部隊だったようだな」
冷静に分析するアークにシオンが尋ねた。
「どうする?どうすればいい?」
「流石にこれだけの魔物を相手にするのは無理だ。今、俺達がすべきなのはこの事を、クロスロード公国の王城に伝えることだ。不意を突かれて襲われるのと、事前に情報を知って対応するとでは被害の大きさが違うだろう?」
確かにね!
ただ1つ気になる事があるのよね。
「カール王子の言う通り、どうしてこれだけの魔物が見つからなかったのかしら?」
意外にもルビーが答えた。
「山の麓を見て下さい。普通の風景ですが、よく見てみると魔力の流れを感じます。恐らく、幻影魔法で隠しているのではないでしょうか?」
マジで!?
「簡単に言うが、ここまで大規模な幻影魔法なんて簡単に出来る訳が………」
ざわざわ
ざわざわ
うん?なんか騒がしくなったぞ?
「あれをみろ!」
騒がしくなった場所をみると、コウモリの羽根を持った女が現れた。服もハイレグの水着のような服で胸を魅せるようにしていた。
「フフフッ♪可愛い私の下僕達!!!ようやく目標の人数に達したわ!装備も高品質の物がいき渡ったわ!もうすぐこの国は『私』の物になるわ!」
うおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!
「私の物となったあかつきには、好きなだけ奪え!犯せ!壊し尽くせ!この国を蹂躙するが良い!!!!!!」
うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
魔物達の雄叫びが響き渡った。
「ヤバいです!」
「やっぱり魔族がいたか!?」
これは急いで戻らないといけないですね。
早く伝えなければ!
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