大魔法は要りません
「待たせたな!」
カール王子の掛け声にシオンとグレンが下がった!
「断罪の刃よ!敵を切り刻み、全てを薙ぎ払え!『バースト・テンペスト』!!!」
カール王子の付き出した両手から暴風の暴れる風の刃が放たれた!
「ブモッ!!!?」
10体以上いたオーク達が一瞬で細切れになった。前方はちょっとしたスプラッターでした。
「………たかだかオークに風属性の最強クラスの魔法ってやり過ぎじゃないですかね?」
シオンは前の惨状に顔をひきつらせて言った。
「ごめん、咄嗟に詠唱したものだから手加減が出来なくて……」
「まぁ、カール王子が凄腕の魔法使いって事はわかったよ」
「それより後ろへいきますか─」
ドーーーーン!!!!!
言い切る前に大きな爆発音が響いた。
「………後ろも片付いたかな?」
シオンは後ろへ向かうと、焼き尽くされたオーク達が倒れていた。
「意外と弱くて助かったな。こっちは馬車を守らないといけなかったからな」
アークは手を叩きながらいった。シオンはそのままアークに尋ねた。
「アーク、リーダーっぽいヤツはいたかな?」
「いや、後ろも統率は取れていたが、指示を出していたヤツはいなかった」
となると………
「カール王子、この街道は右側が海です。となると、オーク達は左側の森の中から来たはずです。この森は広いのでしょうか?」
シオンの言葉にカールは少し考えてから答えた。
「いや、森はそんなに広くない。ただ、山に続いているので、探せば洞窟などあるだろう」
う~ん?どうしようかな?
①森を探索して魔物退治する?
②このまま王都へ向かう?
どうしようか…………
「悩んでいるなシオン?」
「悩む必要なんてないだろう?」
グレンとアークが言ってきた。ってか、信用が重いよ!?
シオンは、はぁ~と息を吐いて言うのだった。
「トネリコさんはこのまま王都へ向かって下さい。私達は森を探索して、他の魔物がいないか調べてみるわ!」
「ええっ!?危険ですよ!」
トネリコさんが慌てて言った。
「大丈夫よ!私達は強いから。今回の襲撃は他の人達だったら蹂躙されて殺されていたわ。今のうちに対応しておかないと、犠牲者がでてからでは遅いわ!」
「君達はこの国の者でもないのに、他の者が犠牲にならないように、討伐に出てくれると言うのか!?」
今の御時世で、そんな事をするのは─
はっ!?
カール王子は何かに気付いたが、言葉を飲み込んだ。
「……わかりました。御協力ありがとうございます!おい、私はシオン殿と一緒に魔物の調査に向かう!お前達は王城へ向かい討伐隊を呼んできてくれ!」
「しかし、カール様!?」
「大丈夫だ。シオン殿とその仲間の実力は見ただろう?」
「………かしこまりました!」
騎士達は馬を走らせ先に王城へと向かった。
「シオンさん、必ずクロスロードの王都へ来て下さい。必ず御礼をしますので!」
トネリコさんも商隊を率いて先へ行った。
さて、森へ向かいますか!
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