旅路………
シオン達は通り道にある街で一泊してから、クロスロード公国の王都へ向かった。
「いやはや、私はなんと恵まれているのやら……」
トネリコさんは汗を掻きながら呟いた。
「王子様直々に護衛して貰って王都へ行けるなんて贅沢だよねー♪」
「それはそうなのですが、緊張しますといいますか………胃が痛いですな」
ですよねー!
私も神経使うよ!?
「それで、クロスロード公国って技術力が凄いんだよな?」
隣でグレンがタメ口で話していた。
ちょっとーーーーー!!!!!!!
そんな口を聞いたら首チョンパだよ!?
グレン………良い子だったのに……
シオンは遠い目をしてグレンの冥福を祈った。
「おい!勝手に殺すなよ?」
ポカリッと頭を叩かれた。どうやら口に出ていたようだ。
「アイタッ!だってあんたが不敬罪でしょっぴかれそうな態度を取っているからでしょう!」
「だからってお前なぁ~」
そんな二人のやり取りを見ていたカール王子は笑って答えた。
「ははは、面白いな!シオン君、大丈夫だよ。公式の場でなければタメ口をしてもらった方が気が楽だからね」
「すみません!気を使わせてしまって」
シオンはキッとグレンを見るのだった。
そうして、なんやかんやで、ワイワイと楽しい旅をしているとアークが厳しい目をして言ってきた。
「さて、楽しい時間は終わりのようだぞ?」
「なに?」
カール王子はアークの言葉を理解出来なかったが、シオンとグレンは馬車から飛び降りた!
「グレンは右を私は左をやるわ!アークとルビーは支援をお願い!」
!?
シオンの言葉にカール王子もハッとして臨戦態勢を取った!
ガサガサッ!!!
街道の左右の茂みからオーク達が現れた。数は20体はいるようだ。
「バカな!王都近くにこれだけの魔物が現れるとは!?」
「驚いている暇はないですよ!」
オークが襲ってきた。シオンとグレンが前に飛び出してオーク達を切り捨てる!
因みにシオンは普通の『鋼の剣』を使っている。
次々に襲ってくるオークに、ルビーとアークが魔法でフォローしながらオーク達を削っていった。
「気を付けて!これだけの群れよ!リーダーがいるはず!」
シオンは戦いながら後ろにいるオークを観察していたが、指示を出しているリーダーが見当たらなかった。
そんな時だった。後方を守っていた騎士達の叫び声が響いたのは。
「挟み撃ち!?まだ仲間がいたのね!アークとルビーは後ろをお願い!」
「わかった!だが、二人で大丈夫か?」
シオンは首をカール王子の方へ向けてクイッとした。
「………なるほどな」
理解したアークはすぐに後ろへ向かった。まだ前方のオークは10体はいる。シオンはオークの攻撃を防いでいるとカール王子の声が響いた。
「待たせたな!」
ずっと詠唱をしていたカール王子の準備が整ったのだった。
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