激突!
シオンは聖剣リリーを構えると大公バランに向かって行った。
『聖剣リリー!今だけは貴方を信じるわ!力を借りるわよ!』
シオンは素早い動きで左右に飛びながら近付き、大公に斬り掛かった。
「甘いわ!」
大公バランは腰の剣を抜き炎の纏わせてシオンの剣を受けた。
ガキッーーーーン!!!!
金属音が響き渡る。シオンはすぐに連続で斬り掛かった。
上下から左右からシオンの斬撃が大公を襲うが、全てを防がれた。
「こんなものか?うおぉぉぉぉ!!!」
シオンの剣を防いだ所から、力任せでシオンを弾き飛ばした!
「くっ………」
ザザザッ…………!?
すぐに受け身を取ったシオンだったが、今度は大公バランの追撃が始まった。
キンッ!!!
キンッ!!!
一太刀ごとにシオンは吹き飛ばされそうになるのを耐える。
「どうした!こんなものか!?」
「甘くみないでよね!!!!」
ガキンッ!
シオンは間合いを取ると深く息を吐いた。
『これではダメだわ。落ち着いて………ギルマスとの模擬戦を思い出すのよ』
覚悟の重みのせいでいつも通りの戦い方ができていなかった事を思いだし、深呼吸をして普段の落ち着きを、取り戻すようにするのだった。
「何を止まっている!もう終わりか!?」
大公も少し遅れて距離を詰めてきた。
「これで終わりだ!!!!!」
大公バランは振りかぶり、渾身の一撃をシオンに叩き込んだ。
ガキーーーーーン!!!!!!
「なっ!?」
大公の剣はシオンに『受け流されて』地面を叩いた。
「今度はこっちの番よ!」
ここからシオンの反撃が始まった。客観的に見ると大公バランの剣は『豪の剣』であり、人並み外れたパワーで相手のガードすら吹き飛ばす斬撃が主体であった。反対にシオンはスピード重視の剣と、相手の力を受け流す『柔の剣』であった。
『ギルマスの時は長引いて私の剣を見切られてしまった。なら短期決戦で勝負を着けるわ!』
シオンは大公の剣を受け流すと、そのまま攻撃に転じて大公バランに斬り掛かった。
「ちっ!」
致命傷にはなっていないが、受け流した後の攻撃は大公に少しずつダメージを与えていった。
そして、大公バランの突きの攻撃を紙一重で避けるとシオンはそのまま大公バランの心臓に聖剣リリーを突き刺したのだった。
「うっ…………げふっ!?」
大公バランは口から大量の血を吐いて勝負は着いたのだった。
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