バトルです!
重たい扉をギギギッと開いた。
火のアーティファクトの奉ってある部屋は地下にも関わらず、天井が高く広かった。部屋の奥には祭壇があり、燃える炎の中に火のアーティファクトと思われる赤い宝石が見えた。
「あれが火のアーティファクトかしら?」
「ええ、間違いないわ」
シオン達は火のアーティファクトに目がいったが、その足下には大公バランが座っていた。
「………きたか。勇者よ」
座禅を組み、目を瞑っていたバランが眼を開けてシオンを見詰めた。
「まだ私が勇者かなんてわからない。でも、助けたい人の為に頑張るって決めたから─」
シオンは聖剣リリーを大公バランに突き付けた!
「貴方を倒して救ってあげる!」
「笑止千万!ならば何故、50年前に助けに来なかった!我が愛する領民が蹂躙され、仲間達は討ち滅ぼされ!最後に愛する妻が殺された我が悲しみがわかるか!?」
!?
叫んだ大公バランから強大な魔力がほとばしった!
「………火のアーティファクトなどもうどうでもよいのだ!ただ妻と居られれば、それでいいのだ!それを邪魔する者は全て燃やし尽くす!!!」
大公の目の前から『炎の天使』が現れた。外見から女性だとわかる。
「それが貴方の奥さんなの?」
「そうだ!我が最愛の妻の化身である!」
シオンの目の前にいる炎の精霊はそんな生易しいものでは無かった。炎の色は所々黒くなっており、禍々しい気配に満ちていた。
キエェェェェェェェェェエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!
炎の精霊が声にならない叫び声を上げた。
「さぁ!愛しきローラよ!大事な時に役に立たない勇者を殺せ!!!」
大公バランの目が赤く光った。
!?
炎の精霊は翼を広げて襲い掛かってきた。
「あの眼………大公もすでに魔物となっている?」
「シオン!まずは炎の精霊を!」
シオン達は左右に飛んで炎の精霊を避けた。炎の精霊はUターンすると口から炎を吐いた!
「うおぉぉぉぉぉおおおお!!!!!!」
グレンが『炎の魔法』を放った!
ゴゴゴゴッ!!!!!!
炎と炎がぶつかった。お互いに拮抗しそこで力比べになった。
「バカグレン!なんで炎の精霊に炎の魔法なのよ!」
「バカシオン!お、お前こそ!今の内に!」
あっ、シオンは炎の精霊に斬りかかろうとした。
「違う!炎の精霊は僕が抑える!大公を倒せ!大公を倒せば炎の精霊は消えるはずだ!」
!?
グレンが叫んだ!
「クソッ!?」
力の均衡が破れ炎がグレンに迫ってきた。しかし、アークが『風の魔法』を使い押し返した!
「1人だけで良い格好をするな。俺達で抑えるぞ!」
二人は炎の精霊と共闘して対峙するのだった。
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