真実を求めて
クラマ村長の話を聞いてシオンは疑問に思った事を聞いた。
「それで、どうして50年もの間、ここに村を作ったの?いずれ目の前の都市を復興させた方が良かったのではないかしら?城壁も壊れている所を直すだけでいいしね?」
シオンの言葉に村長は続けた。
「もっともな話です。あの激戦から全てが炎に包まれて数日経った後の話です。炎が消えて都市に生き残りがいないか調査しに入った所、地面から急に炎が吹き出し、調査隊を襲ったのです。我々はすぐに都市の外へ逃げ出しましたが、日を改めても都市に入る度に襲われるのです。故に、生存者なしと判断し都市に入るのを諦めました」
「都市に入る度に炎が………ね」
勇者の血筋の私でも大丈夫かと不安になるシオンだった。
「それで、都市の復興も無理な状態でどうしてここに村を作ったんだ?」
「………少なくとも私は大公の最後を見ておりません。このまま大公の都市が朽ちていくのを見届けるのが私の最後の忠義と思っております。ただ、都市の力なのかこの辺りは魔物が少なく平和に暮らせるので、それだけでもここに住居を構えるのは正解でした」
なるほど、魔物が少ないのね。
「それと1つだけ訂正があります。都市に入るにあたって1人だけ無事に行き来できる者がいます」
!?
おおっ!ってことは私も無事に行けるかも知れないね。
すると村長がルビーを紹介した。
「彼女は大公の孫娘になります。大公には娘が1人いました。それがルビーの母です。残念ながら病気ですでに亡くなりましたが、大公の血筋の者ならば炎に襲われることなく都市に入れるのです」
「ちょっと怖いけど、お爺ちゃんの事を知りたいし案内するわ」
「うん、よろしくね!」
こうしてシオン達は村で一泊して都市へと向かうのだった。
都市の城壁まで来てシオンは止まった。
「さて、これから中に入るけどグレンとアークが心配ね」
シオンは聖剣を召喚した。
『はーい!呼ばれて飛び出てデデンデーン!聖剣リリーの登場ですよ♪』
「ちょっと、お城では無言だったじゃない!」
『私は空気を読める聖剣ですからねー!神秘的な存在をアピールしましたよ♪』
シオンと聖剣のやり取りを見ていたルビーが、ポカーンとした顔で見ていたのだった。
「それ、どっからだしたの?ってか、聖剣?…………まさか勇者様だったの!?」
ルビーは驚いて叫んだ。
「騎士様から偉い緒方が来るってきいていたけど、貴族様じゃなく勇者様だったのね」
「黙っていてごめんね?」
「ううん、本当に良かったわ。これでようやくたどり着けるから」
?
「たどり着ける?」
ルビーの言葉に首を傾げる。
「火のアーティファクトのあると思われる場所は私だけではたどり着けないのよ」
そう言ってルビーはアークとグレンに魔法を掛けるのだった。
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