実戦テスト!
意気投合したシオンとギルマス(ギルドマスター)は、あーだこーだと楽しそうに魔導鎧について議論していた。
「ゴホンッ!あー、ギルマス?そろそろ時間が押しているので試験をお願い致します!」
受付のお姉さんが咳払いをして催促した。
「おっ!?すまん!つい、話し込んでしまった。ハッハッハッ!」
豪快に笑うギルマスをジトーと睨み付けて、受付のお姉さんは言った。
「シオンちゃん達の試験はこのおっさんがしますね♪実戦訓練なので、手加減抜きでボコボコにしてください」
「ちょっ!?おっさんは酷くないか!?まだ39だぞ?」
いや、十分おっさんだよ?
「はぁ、すまなかったな。では実力を測るとしようか。そこで待っていた少年達からやるぞ!そこにある木剣や木槍など好きなのを使え!」
グレンは身体をゴキゴキしながら木剣を手に取った。
「やっとかよ。シオンに付き合っていたら日が暮れるぜ!」
「それは悪かったな。剣術の実力を見るので魔法は無しだ。いつでも掛かってこい!」
ギルマスも木剣を持ち構えた。グレンもギルマスの構えを見て、真剣な顔つきに変わった。
お互いに隙を伺う。
風で木葉が舞った瞬間にグレンが動いた。背を低くして突進した。
「シッ!!!!」
鋭い一撃がギルマスを襲うが─
ガギッ!!!
ギルマスは片手で木剣を防いだ。
「ほぅ?なかなかの一撃だな?」
「まだまだ!!!!!」
そこからグレンは引かずに連撃を加えた。
ガンガンッ!!!
ガンガンッ!!!
全ての攻撃が防がれるが、一呼吸の間に絶え間ない連撃が繰り出され、堪らずギルマスが後ろに飛んだ!
「貰った!」
着地の瞬間を狙い、避けられない一撃を放つ!
しかし─
「なっ!?」
ギルマスは木剣をグレンに投げていたのだ。慌ててガードするがバランスを崩してしまった。そこをギルマスが一本背負いでグレンを叩き付けた。
「ぐはっ!?」
受付のお姉さんがそこまで!と、合図をして終了となった。
「流石によく訓練しているじゃないか。息が切れずにいつまでも連撃を繰り出すから、焦ったぜ?」
「クソッ、勝てると思ったのにまさか投げて来るとは思わなかった」
ギルマスは経験の差だとグレンを嗜めて、アークの番になった。
グレンのような激戦を期待したが、勝負は一瞬で終わった。
消えたと思ったらお互いに猛スピードで斬り合い、お互いの木剣が砕けたことで終了となった。
「これは驚いた。実力が下なら砕かれるだけだが、拮抗した実力者同士なら両方とも砕ける。剣術だけなら俺とタメ張れるぐらいの実力があるな」
アークは一言、そうかと言ってシオン達の方へ戻って行った。
そして、次はシオンの番になるのだった。
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