冒険者ギルド
冒険者ギルドの裏手にはグランドがあり、各種の訓練所できる場所が設けられていた。
「凄いですね」
魔法を軽減する防御結界や、魔力測定器、複数の相手を想定した剣術対戦などハイテク機器が並んでいた。
キラキラッ!!!!
マジックアイテムに目のないシオンは宝を見付けたような顔になっていた。
「少しお待ち下さいね。担当者を呼んでまいります」
「ご親切にありがとうございます」
受付のお姉さんは戻っていった。
「ちょっと見てこよう!」
シオンは訓練機材をマジマジと調べるのだった。
コンコンッ
「ギルマス、例の令嬢がやってきました」
バンッ!?
「…………遂にきたのか!」
突然ドアが開き、冒険者ギルドのトップであるギルドマスターがでてきた。
「簡単な測定を既に済ませています。流石は大賢者アイラ様の御令嬢です。すでに魔力が少なくとも『この国』で2番目に高い数値でした。そして、勇者の隠れ里でアイラ様の指導を受けた少年もかなり高い数値でした。ただ、情報になかった仲間のエルフの少年?もかなり高い数値で驚きました」
「うむ、何か特別な使命を持った者には、それに惹かれて様々な人材が集まるというからな。これからどんどん増えていくだろう。それよりアイラ様は………」
「騎士団からの報告では、魔将軍を追い詰めるも、二人目の魔将軍の不意打ちで石化の呪いを受け………石像に、な、なったと………」
受付嬢は涙を流しながら嗚咽しだした。
「泣くな。まだ亡くなられた訳ではない。石化の呪いを解けばいいだけだ」
「はい………」
賢者アイラはシャイン王国では民に絶大な人気があるのだ。孤高の存在でありながら気さくで、フランクに民と触れあう大賢者に親しみを感じていたのだ。
そして─
「どれ、俺も『アイラ師匠』の娘さんにご挨拶しておくか。コレでな!」
ギルドマスターは腕をゴギゴキさせながら訓練所に向かうのだった。
訓練所に着いたギルドマスターは目を点にさせていた。シオンが訓練所にあった機材を分解して不気味な笑みを浮かべていたからだ。
「お、おい?何をしている?」
戸惑いながら声を掛けるとシオンが分解した機材を見せてきた。
「あっ、お邪魔してます。それより見て下さいよ!」
シオンは訓練に使う機材を見せた。
「うん?こりゃ~魔導鎧か?」
魔導鎧とはリビングアーマーのように、鎧が勝手に動いて相手を攻撃してくるゴーレム系の魔道具だ。
「そう、それで分解してわかったんだけど、ここと、ここを組み換えするだけで出力が20%上がりそうなの」
「なんだと!?」
新しい術式を書き換えするのではなく、中の部品を少し弄るだけで出力が上がるのは凄いことなのだ。それはすなわち魔導鎧が2割強くなるということだった。
「これは凄いぞ!すぐに魔導師を呼んで検証しよう!」
「うん!」
こうして話が脱線してギルドマスターと仲良くなるシオンだった。
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