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封印されし聖剣戦記!~幻のアーティファクトを求めて~  作者: naturalsoft
2章:旅立ち!

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困った人は助けよう!

部屋には『3人』の泣き声が響いていた。


うん?3人?


シオンが周囲を見渡すと、ポンッ!と聖剣が飛び出してきた。


『ズズズッ………アークさん、とてもお辛かったですね!私、グスッ、とても心を打たれました!全力でお手伝いしますよ!』


「聖剣リリーも良いところあるじゃない!初めて見直したわ♪」


シオンが聖剣の柄をなでなでした。


『うふふふ、ようやく私の事を認めてくれましたね!ではさっそく、一緒にお風呂へ─』

「うん、死ね♪」


シオンも慣れたのか笑顔で死刑宣告した。


「ふっ……お前達といると飽きないな」


シオンと聖剣の漫才に少し心が軽くなったアークであった。


「それで、本当に力の源であるアーティファクトの場所がわからないの?」

『う~ん、近くにあれば気配でわかる………かも?』

「おい、しっかりとサーチしろよ!」


ガンガンッと聖剣を叩くシオンにグレンが呆れて言った。


「ちょっと、シオン落ち着け!この国の王様なら知っているかも知れないだろう?現にエルフの王族は聖剣の封印場所を知っていたんだからな」

「ふぅ、そうね。各国の王族がそれぞれの『何か』の封印場所を知っているかも知れないわね」


聖剣を床に転がしてシオンが答えた。


『しくしく………』


「明日は早いし、今日はもう寝ましょう。お休みなさい」

「ああ、シオンお休み。って、聖剣はどうするんだよ!?」

「キモいから置いておいて」


!?


『しくしく………』


「容赦ないな………」

「ああ、聖剣に同情するよ」


こうして夜は深けていくのだった。



次の日になり、シオン達はライザの街を出発する為に街の入口に向かうと、門番さんに呼び止められた。


「君たち、王都へ向かうなら気を付けてなさい」

「どうしたんですか?」

「北に行った所で、盗賊がでるようになったんだ。先日も商人が襲われて積み荷を奪われたばかりだ」


門番さんがどの辺りで襲われたのか教えてくれた。


「ありがとう!気を付けます!」


こうしてシオン達は北を目指して歩き出した。

少し歩いてグレンが口を開いた。


「あれ?先日、騎士団が通ったんだよな?」

「あれは私達の助けに行く途中で急いでいたから、周囲の盗賊退治なんてやってられないでしょう?」


グレンはそれもそうかと納得した。


「ってな訳で、盗賊退治に行くわよ!」


!?


「正気かシオン?」

「騎士団に任せておけばいいのでは?」


チッチッチッ!

シオンは指を振って言った。


「私達は勇者の末裔よ!困っている人達がいたら助ける!それが『掟』でしょう!」


勇者の隠れ里には幾つかの掟があるのだ。


「まぁ、僕はいいけどアークは大丈夫?」

「うん?ああ、俺は同行している身だ。シオンの決定に従うよ」


こうしてシオン達は盗賊退治へと向かうのだった。


挿絵(By みてみん)




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