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碧空夜行抄  作者: 桐崎砂机
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弾丸の町

「A.D.5678年6月。

 探検隊の勇者たちは、7000兆メートルの旅を経て、暗闇の雲(ダイソン・クラウド)より帰還した。

 彼らは、母なる青い海の星テラスフィアの海に降下し、少しばかり漂流していた。

 やがて彼らはどこかのまん丸い島に上陸し、その島で暮らすことになった。

 そして我々こそは、誇り高き探検隊の勇者たちの選ばれし子孫なのだ!」

 高笑いながら、レノは右手をの挙げ、人差し指で真上を指し示す。

 何を指しているだろうか。

「またか」

「またはじまったねぇ」

「よく飽きないなぁ」

 そんなレノの奇行に、どうやら三人はもう慣れている。

 一人でトランプでスコーピオンをプレイしているのはネイだ。

 そして悠然とチェスを指しているのはセニとクロだ。

 彼らはの眼中に、当然レノはいない。


 弾丸の島ーー青い海の星(テラスフィア)最後の宇宙探索に励む街にして、科学文明の落し子。島にはA.D.27世紀の百年間に亘って粛清されたいわゆる科学文明とは、青い海の星(テラスフィア)に生息していた人類種(ホモ・サピエンス)が発展させた文明である。A.D.20世紀に



「いや、これからがすごいんだよ?」

「なにが?」

「オイラこそは、宇宙の秘密を解き明かす選ばれしものであることがな!」

「へえ」

「まるで跳梁するピエロみたいだな」

「で、オレらはあんたの手下A、B、Cでいいんだな?」

「なにを言う。お前らはやりたいことをやるんだ。オイラの指示を仰ぐ必要なんてないぜ?」

「レノの指示なんざ仰いてないよ」

「そうか。なら、まぁいいか。おっ、おかわり、リナ」

 あれから4ヶ月、リナはレノのシェルターに住みついた。ときにいまのように、リナに会えることにわずかな期待をふくらます少年どももここに集まったりする。もっとも、




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