表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
white prank  作者: Muk
8/11

7th offense: Paint pain ACT.1

色取り取りの芸術の都 フォルモンシェ

人々は美しく色華やかな衣装に身を纏い、そこからは多くの芸術家が生まれた由緒正しき芸術の都。


しかしそんな国が黒色に染まった。

原因は、芸術性(センス)の欠片も感じれない王様だった。

幾多の女性と恋愛関係を持った王様は、ある日一人の女性に恋をした。

女性は言った。

「他の人からは、縁を切って」

「分かった、私はお前色にしか染まらないよ」

そういう馬鹿げた会話から、一月の月日を掛け国を黒色に染め上げた。

王様が彼女に一番似合う色だといって。

いつしかその黒色は痛みの色(ペインカラー)と呼ばれ、その日を『痛みを塗られた日』と呼ばれた。




          ◆




黒く塗られた国の黒く染められた小さな橋。

河は喉かに流れ、唯一の黒色じゃない者が心を安らがせる。

そこに大量のペンキを足元に、手にはブラシを持った作業服に赤の帽子を被った青年が居た。

「絵、上手いですね」

「ありがとうございます」

そしてもう2人、青年と少女がその絵を見て感想を呟いた。

作業服の青年は感謝を告げると、黙々と作業に取り込んだ。

「何の絵を、描いているんですか? オルドーさん」

「……どうして、私の名前を?」

「有名ですよ。 世界で多くの絵画を残した天才、オルドー=リオトン。 一枚の絵で家を建てられるとか……」

「買い被りですね。 私は、こんな所に落書きをしか出来ない只の餓鬼です」

「そんな筈無いですよ。 芸の学が無い私でも凄いのは分かりますよ?」

イヴァは一旦ブラシをペンキ缶に入れる。

「これは……私の反逆の証(ストリートアート)ですよ」

「あぁ、コレが例の……実物を見るのは初めてです」

「ねぇ、旅人さん。 すとりーとあーとって?」

「簡単に言うと、私達に絵を描かせろ〜って、みんなが反抗をして街中に裏ルートから手に入れた画材で絵を描くんだ」

「とりあえず、街に絵を描くの?」

「そうだよ。 コレも全部、とっても高いお金で買ったんだ」

オルドーが笑いながら、少女に伝える。


「で、この絵は何を描いたんです?」

青年が、オルドーに聞き直した。

オルドーは声を詰らせ、表情が少しだけ険しくなっている。

「心……ですかね?」

「心。 心ですか。 なら貴方の心は随分ゴチャゴチャになってるんですね」

「そりゃそうですよ。 心は複雑なんですよ?」

「そうですかね? 私は一色で表せますよ?」

「へぇ、そうなんですか……っと。 アレ、ペンキ切れちゃったか…」

オルドーは空になった缶に筆を置き、その場に座り込んだ。

胸元のポケットから煙草を取り出し、口に銜える。

黒のライターで煙草に火を灯し、煙を勢いよく吐き出す。

「はぁ、ここでお終いか」

オルドーは下を向き、愚痴りだす。

「それじゃ、画材を持って来たら、続き描きますか?」

「はは、持ってこれたらね」

「約束ですよ」

青年はそう告げると、少女と共に黒色の街へと姿を消した。



長らくお待たせしました。

いや、テストなどでホント遅れました。

まだ終わってませんがね……まぁ気にしない方向で。


今回は一気にこの話を今日中に完結させます!! というかもう書きました!

一応、芸術の都……芸術とか全く分かんね!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ