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prologue: Pieces of God
神は地に子を産みつけた。
それはとてもとても深い森の中に。
彼らは森に集落を作り、神から授かった白き焔を身に灯していた。
後に、彼らは『神の子』と世間に称えられ、彼らは神を象徴する木彫りの像を作った。
しかし、ある夜。
悪知恵を働かせた人間が、出来心で森に紅き焔を放った。
焔は瞬く間に大きくなり、彼らの村を包み込んだ。
彼らは川に逃げ込み、その火災を凌ぐことが出来た。
しかし、神の木彫りの像は黒く燃え尽き、灰と化していた。
彼らは絶望し、その木彫りの像を囲むように皆首を切り、心中をした。
一つの、白い白い残り火を残して。
始めまして、Mukです。
ここに投稿するのは初めてで、メッチャ緊張してます。
右も左も分からない若輩者ですが、よろしくお願いします。