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4.天使
この詩が気持ち悪いと思った貴方の感性は正常だと思います。凡人の詩など気色悪くて当然ですから━━━━
幾千もの宇宙を駆け、舞い込んだ銀河の天使は私に微笑んだ!
嗚呼、その輝きは途を照らし、我行く果てしなき航路を指し示す!
なんたる幸福だ。たとえ一時の邂逅だとしても━━━━━━━━━━私に宿ったこの幸福は、無限列車の石炭となるだろう
おお、救世主よ。わが天使よ。
嗚呼、わが希望よ。
この瞬きの尾はこの夜空に煌めいて━━━━━
××××××××或日━━━砂漠の銀夜にて━━
turbanを頭に巻いた、冒険者が夜の砂漠を一人、歩いていた。とうに水や食料は底をつき、生存は絶望的だ。が、彼は悲嘆に暮れてなどいなかった。
何故なら、彼に━━━━、彼の心には、かの銀河の天使の微笑みが残留していたから━━━━