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詩集  作者: 宮島ミツル
途上期
13/40

14 自責

それは本当に夢のような日々の名残で

きっと雪が解けるが如く

儚く消え去ってしまうのでしょう

きっと、我々の記憶からも


あくどい土塊によって、

黒く

醜く

鈍重に

汚れ去ってしまうのでしょう


シンクに跳ねる水も

五日の扇風機の音も


葉を分解する小さき虫

虫喰らう蟷螂

啄む鳥、それを殺す愉快犯はだあれだ


きっとその木の根元には

貴方の愛した

それはそれは美しい

首っころが埋まっているのでしょう

だからその木の花弁は

斯くも美しいのだろう

悪徳も無く

それを起因としたアムールプロプルも

ヴァアチュウも

すべてこの宇宙の空に

黒く、一緒くたになって

まじりあって

とけあって

それはきっと性交より深い


詩人はそれを知らない

彼は己が内包する世界にこもりっきり

天蓋をも白く染め上げて

波打ち際よりも残酷な

際どい食器棚さえも嘲笑するような

深い愛情をば

わが心算の、花束にも似通った


きっとそれはアレゴリーよりも寓意的な

神話の楽園さえも嫉妬する

王の盃さえもくぐもって


きっとそれは鈍色に

すべてをてりかえすのだろう


全てを無意味に帰して

リフレインさえも許容しない

だからそれは実験の意味をなさない

アカデミックな愛さえも

パラサイトなプラトニックにしか成りえず

堕落した失楽園の花壇に

華氏四百五十一度の大火を



さすればきっとわたしは生まれ変わることが許される

この地獄にはきっと天使がいるのだと



そう思っていたい




だからきっとこれは無意味で、

自分を守るため、包み紙の中身が空っぽじゃないことを悟られないために

私はきっとすべてを許さない


こんなにも無価値で

暗くて

昏くて

苦楽て

ビターストレッチサウンドにも

負けず劣らず


ブリティッシュモスグリーンも

きっとそれには勝てない


いや、私がそれを許さない


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