ワインドウルフ
僕たちはクランクの提案でマラタラ湖ってところに行くことにした。変な名前だねって言ったらクランクが殴ってきたんだよ。たんこぶになっちゃった。
「クランク?マラタラ湖ってどんなとこなの?」
「サナも知ってる」
「サナ、教えてよ」
「忘れた」
「あてになんないなぁ」
っていったらサナまでひっぱたいてきた。2個目のたんこぶができちゃったよ。まったく。
「あとどれくれい?」
「あと1時間程だ」
「なが~い」
そうやって歩いてたらマンジャ森についた。魔物でよく出るみたいだから気をつけないとね。
でも、深いところには妖精がいるみたい。会ってみたいけど迷子にはなりたくないから仕方ない。
「ねえ、クランク。何か……」
「ああ。みんな構えろ」
みんな構えて出てきたのは、ワインドウルフってやつだった。魔物の中では弱いほうだと思うけど
なんかデカイからな。まあこっちは4人だから大丈夫だろう。
「クランク、私はどうしてればいい?」
「お前は魔法で後ろから援助していろ」
「わかった」
「グルルルル………ギャァア@$^%#@3^"^=%」
「ユウキ!」
「大丈夫!任せて」
僕は剣を使うのが得意なんだ。まあ、短い剣だけど。小回りがきくし丁度いいんだ。
「やああああああ!!」
「グラアアァア」
「や、やば…」
「ギャャャァアアアアウゥ!」
「ユウキ!」
「俺がやる、どいてろ」
「はぁっ!」
「キャウン」
「クランク!今よ!」
「どぉぉりゃあああ!!!」
「ギャアアアァァァ」
「ふう、クランクやるぅ!」
「ユウキ、大丈夫か?」
「うん、多分……いや、全然大丈夫!!」
「じゃあ、歩けるわね?」
「うん」
「ワインドウルフってこんなに強かった?」
「いや……もっと弱かったはずなんだが……」
「ワインドウルフ、クランクが倒してどこいった
んだ?」
「普通なら、そこらへんに骨だか内蔵だかが落ち
ているはず……」
「ないわよ、クランク」
「まあ、なんでもいいじゃん。倒したんだし」
「ほんとアンタはお気楽ね」
俺たちはマンジャ森に入って出会った魔物はあのワインドウルフだけだった。何か裏があるはずなんだが。まあ、たまたまそういう魔物がいただけだったと思えばいいか。
………ユウキのお気楽な性格がうつった気がする。