スタート
『シマネコ王国』
「おお、そういえばお前たちに言いたいこと
があった」
「何よ」
「ちょーっとばかし旅に出てもらおうかと……」
「あっそ」
「………え」
「はああああああ?!」
僕はすっごい熱心に目玉焼き食べてたからよく分かんなかったけどどうやらウサナが旅に出るらしい。
「いってらっしゃーい」
「お前は何を言ってる?」
「へ?ウサナ一人で行くんじゃ……」
「ユウキ、お前も行くに決まってるだろう」
「えーーーーー?!聞いてないんだけどー?!」
この旅に出るって話は1ヶ月くらい前から決まってた話みたい。でも何で今になって言うのか。落ち着いて優雅な朝ごはんが食べられないじゃないか。
「それで?私たちはいつ行けばいいのよ?」
「怒るなよ?……その……今日のお昼…なんだけど」
「殴られたい?」
なんやかんやあったけどお昼には出るみたい。できれば楽にできればいいんだけど。
こうして僕たちは旅に出た。ユーリン橋に行けば何か分かるみたいだからそれまで頑張ろう!
おやつはたくさん持った!しばらく大丈夫!
だと思う。
『クロネコ王国』
「そういえば、お前さんたちに言いたいことがあった」
「なあに?」
「今日の午後に旅にでてもらう」
「……これまた突然なんですね」
「そうよ!私はクランクと一緒の時間を楽し……
じゃなくて、めんどくさいことはしたくないの
いい加減わかってよ!」
「サナ、仕方ないよ王の命令なんだから」
「まあ、クランクが言うなら行くしかない……
じゃなくて一人旅じゃないなら別にいいけど
今回だけよ!!」
まあ、よく分からないが。お昼に旅に出ることになった。目的はよく話してくれなかったが、とりあえずユーリン橋に行けば何かわかるらしい。騒がしいのは好きじゃない。静かな旅ができれば文句はないな。
こうして俺たちは旅に出た。サナは文句言いながら後ろからついてきていた。
騒がしいのはやっぱり好きじゃない。ユーリン橋まで静かに行ければいいけど。