【第二話 力を貰って現状把握】
お待たせしました。
神官長の案内で、やって来たのは、地底湖のような場所でした。
エ「凄く綺麗な場所ですね。」
グ「ここは[解放の泉]と言って、その名の通り勇者方の力を解放する泉で御座います。では、勇者方お入り下さいませ。」
ミ「このまま‼」
グ「はい、このままです。」
エ「大丈夫。行くよ♪」
と言う事で、三人仲良く泉に入った。
泉は、透明度が高く泳ぎ易かった。
泉の底には真紅の珊瑚が有り、私達三人はそれに触れた。
その瞬間、「力」が身体の中に流れこんだ。
「力」は留まる所を知らず、私達を天井近くまで押し上げ、ぶつかる寸前で岸の方に曲がり、水球に成った。そこで、私は意識を失った。
水球が割れ中から出てきたのは、下二人を抱えこむように抱きしめたエターナルだった。
無事(?)「力」を解放した私達は、城の真ん中にある謁見の間にやって来た。
ブライトのお父さんだけあって、かなり格好良かです。( 〃▽〃)
玉座の10m手前で、膝をつき頭を垂れた。
王「王子よ、この者達が勇者なのか?」
ブ「はい、王様。間違いございません。しかし、残りの二人は、召喚に巻き込まれた者と思われます。」
王「そうか。……三人共、面を上げよ。」
王様。近くで見ても、やっぱイケメンです。( 〃▽〃)
王「まずは謝罪を…すまなかった。」
内面と姿勢もイケメンでした。( 〃▽〃)
エ「とんでもありません。何かやむを得ない事情があって、召喚をなされたのでしょう。現状を教えて頂けますか?」
王「良かろう。10年程前に、突然魔王軍が攻めて来た。人族全員で立ち向かったのだが、中々成果が上がらず、仕方なく召喚に踏み切ったのだ。」
エ「何か心当たりは、御座いませんか?」
王「少なくとも、我が国にはない。」
エ「左様で御座いますか。……王様。私達はこの世界を全く知りません。ですので、この世界を知る時間を頂けないでしょうか?」
王「良かろう。存分に我らの世界を、そして我が国を、知るが良い。」
エ「有難う御座います、王様。」
三話に続く