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4.

「それでは行きましょうか。哉さん」

「気持ち悪いよ孝久」

 俺は絶賛委員長モードだった。

「仕方ないでしょう?父さんから『高校はこんなキャラをやってくれ』って言われたんだからさ。断るとあとが怖いし、何だかんだで僕が迷惑かけてた時期もあったから、ね」

 実は元ヤンキーを更正させるため勉強とか教えてた。場所は爺ちゃんの道場。その事には個人的な理由ですごく迷惑をかけたと思っている。

 本当は中二の頃にほとんど氷室武封流を体得していたのだがそいつらを更正させるまで帰らないとか言って迷惑かけた。元ヤンらは今はどこにでもいる高校生とは少し強いと言うだけで何ら変わらない。学力に少し問題はあるが。

「はぁ、お人好しだね孝久は」

「逆に言えばそこぐらいしか良いところがないってことだな」

「なんなこと絶対にない!」

「そ、そうか」

 あまりにも即答で否定されたのでびびった。

「休日ぐらい普通でいるか……」

「うん!その方が絶対にいいよ!」

 再び即答。

 そんなに喜ばしいことなのだろうか。

 いったん部屋に戻り私服に着替え、メガネをコンタクトに変更して髪型を適当に決め、家を出た。




「もう少し華やかな……明るい色の方が似合うと思う」

 哉の服選びに女性向けの服のお店に来ていた。

 哉が選んだ服は少々落ち着いた明るすぎない色でそれはそれで綺麗だとは思うのだがもう少し明るい色の方がいいと思った。

「そう?」

「でしたらお客様、これはどうでしょうか」

 店員が持って来たのは明るい蒼のワンピースだった。ひざ下あたりまで布面積があるため女子初心者でも大丈夫だろう。

 哉は店員からそれを受け取り、試着室に籠った。

 2分もしないうちに出てきた哉は美少女度が上がっていた。

 店内にいた人たちの目線が集まって俺にも嫉妬の視線が当たる。

「どう、かな?」

「よく似合ってる。好みはまんま俺のしてんだけど。ほかにお前の良いなって思ったのはあるのか?もちろんとことん付き合ってやるぞ?」

 哉は顔を赤くしながらも肯定をしそのままいくつかの服をファッションショーのようにして着替えて行った。

 そしていくつか買い店を出た。

 店を出るとさらに視線が強くなった。

 主に俺に対する嫉妬の視線が。こいつの横居たらきっとこういうことは少なくないだろう。

 この先こいつの隣に俺がいるかどうかはわからないけど、な。




 家に戻るとばあちゃんは超テンションを上げ鼻から赤い忠誠心を流した。




 

 



 

次は…どうなるのか……


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