臨床心理学という話
医療従事者を目指すものとして、勉強することはまだまだたくさんある。それは分かっているけれども、どうしても腑に落ちないような勉強をしなければならないこともある。
今回気になったのは、『臨床心理学』という話。
心身を患った人たちにどう接するか、というのがその主題である。先生はカウンセラー。彼を尋ねる人も多いのだとか。優しそうな人だった。
しかし授業をすすめていくうちに疑問に思った。こんな授業を机に向かって行うことに、何の意味があるのだろうか。非常につまらない。
やれ、なになに方という分析法をつくりだしたのは誰々だとか、やれこのタイプの患者に当てはまるのはこれこれだとか、そんな話ばかりなのである。実際にこんなものが役に立つとはどうしても思えない。完全に国家試験対策ではないか。まあ、そもそもそのための授業なのかもしれないが。でも、臨床(実際の現場)で使えない知識なのだったら、別に授業なんかしなくてもいい、そう思う。
だれでも聞いたことがあると思うが、鬱病の人に「がんばれ」と言ってはいけない。そんなことを教えるのにだらだらと時間をつぎ込むのだ。
ちなみに、そういった人と関わるときに重要になってくるのは『共感』らしい。「死にたい」といっている人には、「死にたいほどつらいんですか……。大変でしたね……」と言うのがベスト。(先生談)
さすがにそりゃあねえだろ……。
とにかく意味がないと思わざるをえない授業だった。
ちなみにテストはわりと難しかった。