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 改題・本音(ほんね)の魔女は電気夢弦(ソウルハガー)の夢を見るか

 始まりました「援護くんオムニバス」!これから

「なりんの援護くん」「援護くんの隣りに」に連なる短編を不定期の気まぐれに

投稿してまいります。

その第一弾がこちら、夢でなりんとソウルハガーがお話ししますが、


 さて。


>7/16・2025

 改題と加筆しました。

「聖弦ソウルハガー」改め、新たな名は「夢弦ソウルハガー」です!!

 さて!!


  援護くんオムニバス


  其の1

 改題・本音ほんねの魔女は電気夢弦ソウルハガーの夢を見るか



 とある深夜。なりんこと澤菜凜さわなりんは、すやすやと安眠している。


 ーなりん、なりん。


 眠るなりんの脳裏のうりに話しかける声。


 ーなりん、眠ったまま起きて。お話ししましょう?


 無茶を言うな。誰よ、眠ってるか起きてるか、

にんげんどっちかでしょ。


 ーそれがね。あたしとだったらそれができちゃうんだな。だって、

それがあたしの能力?魔法っていうのかな、だから。


 そこでなりんは目を開けた。眠ったまま、夢の中で。

「だれ?」

「ここよ、なりん。あなたのとなり。」

 そこでなりんは眠ったままベッドから上半身を起こし、

首を横にゆっくり向けた。

 見るとそこには、白いフリフリのドレスを着た、

可愛らしいお姉さんが微笑んでいる。

 清楚で明るい顔立ち、ドレスの下には

実はちょっとグラマラス?なナイスバディを隠していそう。

「あなた、ソウル?」

「ご名答。」

 にっこり微笑ほほえむ美少女お姉さん。

「あたしはソウルハガーの精霊。この夢の中では、

ハガネって呼んで?」

「ハガネちゃん?」

「そう。あたしの元の持ち主はメタラーだったのね。それで、

今度の名前がハガーでしょ。

 だから、あいだを取ってハガネ」。

 ああ、はがね。ってわけか。

 てか、可愛いのにな。メタラーのギターだったの??

「はがねちん、あたしとお話しをしに来てくれたわけ?」

「うん。まあギターのまんまでもあなたは話しかけてくれるし、

あたしの言いたいこともだいたい分かってくれてるけど。

 もう、そういうわけにもいかないヤツもいてさ、それで

私が急遽きゅうきょ仲立ちをすることにしたってわけ。」

 もう、そういうわけにもいかないやつ。

「それって、」

「そう。お兄ちゃん、出てきて。」

「いよぉ、なりん。」

 うながされて現れたのは。

「ソウルハンガー、あんたそんな姿だったの!?」

「これはお前の夢だ。お前のイマジネーションの

限界がこの姿だ。よくもまあ、こんな堂々と

借り物の姿に想像してくれたもんだな。」

 ソウルハンガーの精霊の姿は、昭和期の

とある大人気変身ヒーロードラマに登場する

黒づくめの悪役ライバルロボの、まさにそのまんまだった。

 左利きで、得意の大型拳銃がトレードマークだ。

(どうせだったら、人間に変身してる時の姿で

現れろよ。)

 そのロボは、原典げんてんの物語の中では

たびたびクールな美青年の姿でも登場する。

「あたし、そんな想像した覚えないし。」

「してるんだよ、忘れてるだけで。てかそんなことぁ

どうでもいいんだ。なりん、改めて、おさらばだ。

 そのあいさつに来た。」

「えっ。」

 ここでハガネが説明に入る。

「お兄ちゃん、いわゆる成仏じょうぶつよ。これまでに

殺生せっしょうはあるけど、

それはまあお兄ちゃんがそうしなければ

えてしんじゃう魔物だったから、そこは

大目に見られたみたい。」

 そうなんだ…。

あゆみくんとるぅーちゃんに優しかったのも、

まあ考慮こうりょされたかもね。」

 考慮する存在がいるってことなんだ。

 明日から善行ぜんぎょうを意識して生きよっと。

「大丈夫だよ、なりんそこそこいい子だし。」

「あ、思考しこう読んじゃうわけ?」

「ここはなりんの夢の中だよ、思ってることなんて

だだもれだよ。」

「だだもれかあ。」

「だだもれついでに説明しちゃうとね、

あたしの元の持ち主は、全身メタルファッションの

バリバリメタルアーティストだったけど、

ギターだけ天使のように可愛いー!ってのが、

アイデンティティだったみたい。

 ギャップ萌えってやつ?」

「そうなんだ。」

「あたしはそのひとのオーダーメイドで造られた特注品でね、

ただ可愛いだけじゃない、本当によいものなんだけど

見た目はえて可愛いルックスにしてあるっていう、

ひねりの効いた逸品なのよ。」

 ハガネちゃん、めっちゃ自分に自信あるんだなあ。

「当然よ。あたし正真正銘しょうしんしょうめいの名品だもん。

 だから、今後とも大事にしなさいよね。」

「うん。名品なのは分かってる。」

 授与式パーティのあの夜、なりんは初めて

新たな相棒・聖弦ソウルハガーで演奏して。

 お気に入りの相棒だった魔弦ソウルハンガーとも

また違う、新たな価値との遭遇そうぐう

感動したのだった。

「どうやらお前ら、仲良くやれそうだな。

 ハガネ、なりんをよろしく頼むぜ?」

「まかせといて、お兄ちゃん。」

 うわ、ソウル兄妹なかよし。てえてえ。

「なりんもな。」

「うん?」

「俺の妹を、末永すえながくよろしく頼むぜ。」

「うん、分かった。ソウル、ごめんね。無理させて。」

「あん?ああ、あれは俺が勝手にやったことだ。

 吸い取って集めたエナジーの付与ふよなんて、そもそもお前が思いつくまで

俺だって自分がそんなこと出来るなんて思いもよらなかったからな。

 お陰で、あのお嬢ちゃんをこっちに来させないで済んだぜ。」

「ソウル…。」

「ありがとな、なりん。色々楽しかったぜ。

 それじゃハガネ、あんちゃんそろそろ行くわ。」

「うん。」

「ソウル、元気でね。」

「元気もなにも、もう往生おうじょうしてんだがな。

あばよ!」

 そこでボンッ!と白煙はくえんが上がり、

ソウルハンガーの精霊は姿を消した。

 挿絵さしえがあれば、著作権的にもめそうな

見覚えのある姿を。

「行っちゃった。」

「ありがとね、ハガネちん。えっと…、今度から

そのお名前で呼んだ方がいいのかな?」

「ううん、これはあくまでこの夢の中での、

精霊としてのこの姿での名前。

 ふだんは、これまで通りにあたしはソウルハガーよ。

 お兄ちゃんが守ったあの子のつけた名前だし。

 お兄ちゃんと同じに、ソウルって呼んでね。」

「そっか。」

「あっ!どうせだからひとつ注文!

『聖弦』っていうの、なんかおそおおいからよして?

 『聖』の字は私にはちょっとおこがましいというか、

もっと相応ふさわしいひとにとっておくべきというか。

 とにかく、そんなんじゃないよ、あたしの本当ほんとは。」

「聖弦だめ?」

「だめっていうより、とっておいて?」

 とっておく?なんだろ。でもまあ、

「じゃあねえ…、むげんってのは?」

「むげん?」

「そう、夢の弦と書いて夢弦むげんソウルハガー。

 ハガネちゃん、夢で逢えちゃうのが能力なんだし、これならぴったりでしょ?」

「いいねえ、夢幻むげん無限むげん、しっくりきちゃった!!」

 今度はばっちりらしい。くもりひとつないハガネの笑顔がまぶしい。

「よし、決まりね!ハガネちゃん、夢弦のソウル、これからもよろしくね。」

「うん。それじゃあたしも行くから、お休み、なりん。」

「待って、また逢える?」

「うんまあ、そのうちまた気まぐれにでも。

 てか、ふだんもまあまあ話せてるじゃない?あたしたち。」

「そうなんだけど。…またね。」

「はいはーい。」

 にこにこといい笑顔で手を振るハガネ。

 夢の中で起きていたなりんは、夢の中ですぅーっと

眠気ねむけをもよおし、

また心身共にすやすやと深い安眠にいた。


 そして翌朝。

「おはよう、ソウル。」

 なりんはスタンドに立て掛けた愛用のギターに

朝の挨拶あいさつをした。

 若者に人気の新進ガールズ3ピースバンド「三色団子」の

ギター&ボーカル「なりん」の、新たな相棒。「聖弦」あらため、

夢弦むげんソウルハガー」に。



 ちょっとまいったのは、精霊ハガネが

思いのほかよく夢に遊びにくることだった。

「なりーーん、こんばんねちーん♪」

「ハガネちゃんまた来たの!?全然いいけど。」

「だってなりんの夢の中、居心地いここちいいんだもん。

 なりんのイメージしたこの姿もめっちゃ可愛いーし。」

 そう言って気さくに抱きつくハガネ。

「ハガネちゃん、ハグはいいけど、まないで!?

 なんで咬むかな!?」

「咬んじゃう。」

「咬んじゃうじゃないっ」

 仲良し美少女な乙女ふたりの、夢の中の甘い女子会は

今宵も大いに盛り上がるのだった。


  ではまたシーユゥ、ケロン☆


(7/17・ 2025※ミス発覚と修正のため加筆しました。)

 えぇ、

我々の生きる現実という世界線では、唐突に

モーニング娘。’25から我が推しよこやんこと横山玲奈さんと、そして

あかねちんこと羽賀朱音はがあかねさんのおふたり同時の

年内ご卒業と芸能界ご引退が発表されてしまいました。

   寂しいですねぇえ。


 それでですね ワタクシなりた*の創作(#なり創)としましては

 ちょうどたまたま よこやんがモデルのキャラクター「転生の女神・ヨコ」が登場する物語

「カミングスーン」を投稿できておりましたので。ここはひとつ、羽賀朱音さんの登場する物語も

書いておこうかなと。

 「ソウルハガー」は本編ではそのものを登場させることはまだできていませんでしたのでね、

 以前にも予告していた援護くん関連の短編の第一弾として執筆することに致しました。


 この「援護くんオムニバス」の時間軸は一定ではなく、本編よりも過去に飛んだり

本編よりもずっと先の出来事も描くかもですし、今回のお話しより少しさかのぼることも

少し先に進むことも、

どの場合も大いにあり得ます。

 また、思いついたら書くですとかタイミングがあったら書くなど、あくまで不定期です。

 いつかどなたかが物語を楽しんでくださったら、幸いです。


>今回のお話しについて少々

 左利きのなりんちゃんが弾くギター、ソウルハンガーとソウルハガーは、双方とも左弾きモデルです。

(7/17/2025※ここから先、筆者のミス発覚により修正しました;;;)

 ハガー及びハガネのモデルである羽賀朱音さんは右利きであられますが、わたくし筆者のうっかりミスで

左利きと誤認してしまっており、今朝の今朝まで左利き由来キャラのつもりで創作しておりました。

 ほんと面目次第めんぼくしだいもございません;;;

 それで、魔弦ソウルハンガーの方の精霊のみ、左利きキャラクターをモデルにする結果になったのですが

それを誰にするかお風呂につかりながらあれこれ考えてたら、あのキャラクターが思いつきました。

(ハロプロの演劇女子部の「三億円少女」にも、名前だけ引用されますね。)

(あれはキャラの放送時期と演劇の物語の時代設定が合ってないので、どうやら関係はないようですが。)

 ちなみに。ハカ…、左利きのそのキャラにすることを思いつく前は、ハンガーの精霊の姿は

「とある大人気漫画に登場する、リンゴが好きな死神」でした。「人間っておもしれー」って言うやつ。

 ジャンプ大好きなんですよ!


 あ、あともうひとつ。

 本来からの左利き、つご卒業予定の小田さくらさんですが。

 小田さんをモデルにしたキャラクターは、もしも「カミングスーン」の物語の本編を

始動することにしたら、物語が進んだ先でかなり重要な役割でご登場いただきます。

 ご卒業の発表以前に、プロットは既にそうできてました。

 もっとも、こちらの援護くんオムニバスなどでしれっと先に小田さんキャラが登場する可能性だって

なくはありませんが。


 さて、今回はこんなところかな。

 これらの物語が、いつかあなたの眼にもとまりますように。

 ではまたシーユゥサムデイ、ドロン☆&ケロン☆


>7/16・2025

 加筆と改題しました。ソウルハガーの新たな二つ名は「夢弦」、「夢弦ソウルハガー」です。

 そういえば いたんですよ、「聖」の名をもつ左利きのかたが!

 あ、でももしかしたら もう一通りの登場のさせ方が! …、ありますね、これは。

 ではまたシーユゥ、あ~んぱんち!!(←)


>7/17・2025

 この「あとがき」の内容を加筆修正いたしました。ミス本当に申し訳ありませんでした。

 こちらは加筆だけでは追いつかないので、後書きの文章そのものを修正しております。

 今後このようなことがないように重ねて慎重な執筆を努めてまいります。


 羽賀朱音さんの利き腕は右、右利きであられます。


 あかねちんこと羽賀朱音さん、すみませんでした。そして長年のご活躍に感謝を込めて

今後の更なるご多幸にお祈り・祝福申し上げます。

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