表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウィル・オー・ウィスプ  作者: 藤谷 葵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/6

第1話:ウィル・オー・ウィスプ

異世界転生して、ウィル・オー・ウィスプになってしまった少女。

 あたしの名前は、白金羽衣子しろがねういこ。女子高校生である。


 学校の帰り道。あたしはスマホを見ながら、ぼーっと歩いていたら、突然身体中に痛みを感じた。


 自分の身に何が起きたのかと、身体に視線をやり確認する。あちこち傷だらけになり、血が流れている。何故怪我をしているのか知りたくて、周囲に視線を移す。


 すると、あたしは乗用車の目の前で倒れていた。どうやらあたしはスマホに夢中になり、いつも歩き慣れた横断歩道で信号を見逃して、横断中に車に轢かれてしまったようである。そこまで考えると意識が遠のいた。


 あたしが意識を取り戻すと、知らない景色が見える。それは古代遺跡のような作りをしている。


 とりあえず、ここがどこなのか分からないけど、移動することを考える。家に帰るためだ。


 怪我をした箇所の状態を確認しようと、腕を見る。両腕とも無い。足は? そう思い慌てて足を見る。足もない。それならばと胴体に視線を向けようとすると、地面が視界に入る。


(どういう状況? 足どころか胴体もないの? 視線の先がいきなり地面なんですけど……あたしは死んで魂にでもなった?)


 地面を見つめてみるが、どう考えても浮いている。だって、足がないんだもん。まあ、それどころか胴体も見つからないんだけどね。


(死んで魂だけの存在になったのかな。スマホなんかに気を取られて、馬鹿だな。あたしは……)


 涙を流そうにも流れない。まさか目もない? いや、でも地面は見えている。自分の状況を知りたくて、鏡でもないかと思った。でも、幽霊とかだと鏡にも映らないこととかあるかも?


 足は見当たらないけど、移動を試みる。視線を地面から通路に移した。安易ではあるが、動け! と念じてみる。すると、移動した。真っ直ぐに移動するというよりも、綿毛でも舞うかのように、ふわふわと漂うように前に進んで行く。


(動き回るゲームの画面見ているみたいに、画面酔いしそう)


 だが、不幸中の幸いか、気分は悪くならない。三半規管が強いとは言えず、どちらかというと人並み以下である。でも、気分が悪くなることがないので、そのまま進む。


 進んで行くと、この建物がどんな感じか分かって来た。迷路のように入り組んでいる。


 思わず自分が死ぬ間際に読んでいた、ウェブ小説を思い出す。あたしが読んでいたのは異世界転生もの。


(ひょっとして、異世界に転生しちゃった?)


 そう思い立ち止る。いや、立ってはいないけどね。ステータスウィンドウが出ないかと確認してみることにした。ステータスウィンドウは異世界ファンタジーでは、必須でないこともあるので、どちらかというとゲームかもしれないけど。ウェブ小説ではよく出て来ていたので、駄目もとで思い浮かべてみる。するとステータスウィンドウが頭の中に浮かんだ。


(やっぱり異世界転生だ!)


 あたしは死んだ悲しみをもう忘れて、この異世界が楽しみになっている。死んでしまったのは仕方がない。大事なのはこれからの人生だ。


 頭の中に浮かんだステータスウィンドウを確認してみる。


【種族:ウィル・オー・ウィスプ】

【名前:シトリン】

【レベル:1】


(え? 情報これだけ?)


 とりあえず、少ない情報を整理してみる。まず種族。『ウィル・オー・ウィスプ』と表示されている。ウィル・オー・ウィスプって光の精霊とかじゃなかったっけ? 次に名前。『シトリン』ってどうやってついた名前? 疑問に思いつつ名前のことは置いておく。更にレベル。レベルが1と表示されているのならば、レベルアップをすれば何か変化するかもしれない。


 レベルを上げるには、どうすればいいのであろう? 大抵レベリングは、戦闘で魔物を倒したりする。この手足が見当たらない身体で、戦えるのか?


 再び移動を始める。移動速度は速くならずに、ふわふわとゆっくり進んで行く。


 かなり長い時間をかけて進むと、部屋があり、行き止まりになっていた。


 部屋の中を見渡す。移動速度に比べて、視点の切り替えは速い。


 部屋の中央には台座があり、その上には木製の宝箱が置いてある。喜びつつふわふわと木製の宝箱に寄って行く。


 そして木製の宝箱を開けようとしたが、腕がないことを思い出した。ステータスウィンドウみたいに、念じれば開かないかと思い、頭の中で木製の宝箱が開くことをイメージしてみる。しかし、開く気配はない。何度も試していると、システムメッセージのようなものが表示された。


 『鑑定スキル、レベル1を取得しました』


(おお~! 鑑定スキルが手に入ったよ。これでスキルが存在するということも分かったね)


 嬉しくなりつつ、木製の宝箱を鑑定してみる。


 『木製の宝箱』


 見たまんまじゃないか? 鑑定でも何でもない!


 鑑定スキルについて考えてみる。レベルが上がれば、中身とかも見れるかも?


 そう思い、鑑定スキルのレベルを上げることにした。


 あたしは同じことをやっていれば、鑑定スキルのレベルが上がるかと思い、何度も同じように繰り返してみる。だが、鑑定スキルのレベルが上がる気配はない。


 その作業をしたことによる身体的疲労はないが、精神的疲労を感じるために、諦めてこのダンジョンを探索することを続けることにした。


 進めど進めど通路ばかり。いや、進むのがゆっくりなので、大した移動は出来ていない。


この作品は、作者の気分転換と練習です。

打ち切りになる場合があります。

更新があるとしても不定期となります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ