表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/189

プロローグ




 目にしたのは――天井。

 何度か瞬きをし、ゆっくりと首を動かしながら周りを見る。


 次に目にしたのは――点滴。

 規則正しく落ちる水滴を見ながら、自分に起きたことを思い返した。


 そっか……また、倒れたんだ。


 起き上がり自分の体を見れば、特にケガらしいケガは無い。

 幼い頃から、こんなことは日常茶飯事。だから今度も、差ほど気にしていなかった。

 点滴が終われば、あとはいつもどおり診察をして、薬をもらえば終わり。 病気が治ればって最初は悔やんだけど、ここ数年、生活をする分では目立った不自由はない。

 だから、このままでもいいかなって、今では思い始めてる。大きな幸せはいい。これはこれで、幸せだって思うから。


 ――それなのに。


 月夜の出来事が、ささやかな思いを崩す。

 なにが起きているか、理解する間もなく――流れに、身を任せるしかなかった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ