プロローグ
読者の皆様!こんにちは!
この作品は私の初めての投稿作品です。
執筆活動もまだ始めたばかりで、読みにくいところがあったり、文章におかしなところがあったりするかも知れません。(ある)
どうかご容赦を!
王国の首都から遠く離れた地ウキンケ。領土の中でも5本指に入る程遠い場所で人間はおろか魔物でさえ殆ど生息していないとされる。
開拓の使節が来ることも魔物の研究者が派遣されることもない。
このウキンケは山に囲まれており、その中で迷ってしまえば生還できないと言われるほど広く深い山があるため正確には『探索、研究は困難を極める。』が正しい。特別危険なことはないが行くメリットも少ない。
そしてこの国には、昔から語り継がれている伝説がある。
童話や民謡になっているため大人含めこの国の人間に知らない人はほぼいない。
伝説の大まかな内容はこうだ。
『王国があるこの辺りには、はるか昔に存在した超文明国家の研究所があった。ここでは軍事的な設備や兵器を研究していたのだが、ある時国家の崩壊が訪れその研究所は機能を停止した。
研究能力は無くなったが当時の兵器や設備は現在も稼働しているものがある。』伝説の中のこの辺とはどうやらウキンケのことを指しており、未だに建造物が存在しているらしい。
ひと通り本を読み終えた男は神妙な顔で座り込みボーッと窓から外を眺め始めた。
白髪混じりの髪と殆ど白い髭を持つ大きな男の名はソウハー。
辺境のウキンケのたった一人の住人。眉を顰めて言った「伝説たぁ、厄介になったもんだ」