(^ω^)【ラストチャンス】のようです
('A`)「…はっ!ここはどこだ!」
('A`)「……窓もない、ここは地下室みたいだ。部屋にはモニターが一つだけ……」
('A`)「記憶もない……一体誰が何の為に!」
(^ω^)[ごきげんよう]
('A`)「おっ!お前は誰だ!どこから声が聞こえるんだ!?」
(^ω^)[この声は天井に取り付けられたスピーカーから出ているぞ……]
('A`)「そんなことはどうでもいい!お前は誰だ!」
(^ω^)[お前が聞いたじゃん!]
('A`)「うるせぇ!ここから出せ!」
(^ω^)[ふふっこれを見てもそんな口がきけるかな?]
('A`)「モニターが勝手に……こ、これは俺のおばあちゃん!」
( ・∀・)[たかしぃ~何処におるんかいな~]
(^ω^)[貴様がおばあちゃん子だということは調べがついている]
('A`)「くっそぉ!おばあちゃんに何をするつもりだ!!」
(^ω^)[くく……貴様の祖母の要介護度は現在『要支援2』だな?]
('A`)「な、何故それをッ!」
(^ω^)[これから私は市のデータベースに侵入し、その要介護度を『要支援2』から『要介護度3』に改ざんする!]
('A`)「そんなことをすれば!どうなるのか分かっているのか!?」
(^ω^)[くくく……お前の祖母は『老人ホーム』への入居を余儀なくされるだろうな。そうすれば!]
('A`)「おばあちゃんと離れ離れに!これじゃお小遣いがっ!」
(^ω^)[そのとおりだ。くくく……祖母と違って耳が遠くないようだな]
('A`)「くっそぉ!卑劣な手を使いやがって!そんな事させるものか!」
( ・∀・)[たかしぃ~かけっこ遊びしようやぁ~]
(^ω^)[くくっ!いいだろう。では、今からお前にあるゲームをしてもらおう!]
('A`)「くっ!望むところだ!」
(^ω^)[その自信……どこまで持つかな?]
('A`)「お前に勝つまでだ!」
(^ω^)[勝つまでなのか]
('A`)「ああ!ここを無事抜け出したら再び楽しいニート生活だ!」
(^ω^)[……それでは、ゲームの内容を説明しよう。最初で最後のチャンスだ]
('A`)「おお、俺が一番好きな言葉だ!」
(^ω^)[一度も活かせなかった言葉だ]
('A`)「ふん!今に見てろよ!どんとこいだ!」
(^ω^)[20mシャトルラン]
('A`)「は?」
(^ω^)[20mシャトルラン。247回まで行けたらおばあちゃんには手を出さない]
('A`)「無理です。ゲームじゃないし、テストだし」
(^ω^)[おい、自信どこ行った]
('A`)「早く出してくんない?ババァはどうでもいいや」
(^ω^)[おい。おばあちゃん子設定どこ行った]
('A`)「いや、おばあちゃん子っつうか、おばあちゃんがくれるお小遣いっ子だから俺」
(^ω^)[そんな子いねぇ……いや、沢山居そうだな]
('A`)「なぁもう良いだろ?出してくれよ。ババァは施設にぶち込めばいいよ」
(^ω^)[清々しいクズだな]
('A`)「は?俺が外に出る。ババァが施設の中に入る。等価交換じゃん」
(^ω^)[お前に価値があると思ってんのか?]
('A`)「どっちもマイナスじゃん」
(^ω^)[お前だけだよクズ野郎。ダメだ、20mシャトルランを247回まで出来なかったら外には出さん]
('A`)「は?お前通報されるぞ?」
(^ω^)[誰に?]
('A`)「父さんとか、母さんとか……っは!」
(^ω^)[二人は喜んでお前を私に引き渡したよ]
('A`)「チクショオオオオオオ!!!」
(^ω^)[だが、私も鬼ではない。私の下で働くことを約束すれば、ここから出そう]
('A`)「嫌です」
(^ω^)[じゃあ、そこで死ね]
('A`)「おいおいおいおい!嘘に決まってんじゃ~ん!」
(^ω^)[じゃあ働くんだね?]
('A`)「あ、労働条件とか大丈夫っすか?僕残業とか絶対したくないんですけど~」
(^ω^)[大丈夫だ。ここは東南アジアの島国でね。残業なんて概念など無いよ]
('A`)「やったぜ!え?当然だけど完全週休二日だよな?」
(^ω^)[そうだな。まぁ、週に2日分くらいは休めるかな?]
('A`)「めっちゃホワイトじゃーん!」
(^ω^)[貴様にはここでコンピュータ製品の製造を行ってもらおう]
('A`)「住むところとかあるの?」
(^ω^)[大丈夫だ。寮を用意してある。4畳半ほどのな]
('A`)「なんだ。狭ぇな。ま、しょうがねぇか!我慢してやるぜ!」
(^ω^)[くく、そうだな。少し狭くなるだろうが我慢してくれ]
(^ω^)[さて、それじゃあモニターの裏にある紙にサインをしろ。
そうすれば、部屋から出してやる]
('A`)「よっしゃー!」スラスラ
('A`)「これでいいだろ!?」
(^ω^)[ああ]
('A`)「これで、おれは自由だァ!!」
ガチャッ!
(^ω^)「いいや。これで貴様は終わりだ」
( ・∀・)「すいませんでした。最後までご迷惑をおかげして」
(^ω^)「いいんですよ。アナタが気に病むことじゃない」
( ・∀・)「しかし、あそこまで甘やかしてしまった私にも原因があります」
(^ω^)「いいや。祖父母は孫を甘やかすのが役目だ。
その優しさに溺れ、何事も為して来なかったのは彼自身の問題
それに……これはアナタだけじゃない。家族全員で決めたことでしょう?」
( ・∀・)「はい……それでも最後に、
最後にチャンスを与えて下さいとお願いしたのは私です……」
(^ω^)「いいですか。彼には最後にチャンスを与えた。簡単な体力テストだ。
それをクリアできなくとも、挑戦する意志があれば、
アナタを救う意志が見受けられれば、私は彼を自由にするつもりだった」
( ・∀・)「でも……」
(^ω^)「しかし彼は挑戦すらしなかった。
最初で最後のチャンスを、みすみす逃したんですよ。彼自身の意志でね」
( ・∀・)「……」
(^ω^)「これが答えです。彼はもう日本の土を踏むことは無いでしょうね」
( ・∀・)「ああ、私はなんて罪な祖母なのでしょうか」
(^ω^)「アナタは本当にお優しい方だ。しかし、チャンスは一度しか無かったんですよ」




