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俺と可愛い大賢者  作者: Lain
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獣人村騒動【1】

リリア様と旅を始めてからもう1ヶ月経とうとしています。

その間俺がどうしてたかというと、リリア様のシゴキを受けていました。

あまり思い出したくないけどね。

そもそも思い出そうとすると頭痛が・・。

まあ思い出さない方が幸せな事もあるかもしれない。

魔法も使える種類が増えたしね。


色々な事があった濃い1ヶ月だったけれど、俺が特訓でケガをしたり特訓でケガをしたり特訓でケガをしたり・・・・・・・・はっ!

だから思いだない!!


まあ、とりあえず1ヶ月たったこの日初めてのちょっとした事件に関わる事になる。




「リリア様今度はどこの村に寄るんですか?」


この所の周期で考えると1週間位の間隔で村や町に立ち寄っているので、そろそろ次の村に寄る筈なのだ。

食料や消耗品が無くなったとか関係なく立ち寄っている事から、見廻り?みたいな事をしていると思われる。


「次の村は少し問題があるのじゃ」


「問題って何ですか?」


最早響き以前に言葉が不穏何ですが?


「ああ言い方が悪かったのじゃ。別にその村や村人事態に問題がある訳ではない」


「??」


「このクリニア大陸は人種族が住まう大陸じゃ。じゃが一部にそれ以外の種族が住んでいる場所があるのじゃ」


「それのどこに問題があるんですか?」


「人種族が住まう大陸という事は他種族の味方は少ないという事じゃ、ここまで言えば分かるかの?」


「迫害されている・・・とか?」


「迫害は言い過ぎじゃな。交流がほぼ無く人種族より肉体的に優れていたり、魔法が得意であったりする為に怯えられているのじゃ。故に人の村近くじゃと住みにくいのじゃ」


つまり遠ざけられている訳ですね。

あまり迫害と変わらない気もするんですが?

まあ実力で排除とかは出来ないんだろうけどさ。

それとも自ら種族ごと離れて暮らす位優しい種族なのかな?


「これから行くのは獣人種の住まう村じゃ」


「獣人種って人種じゃないんですか?」


「区分的には人種族の一部の筈なのじゃが、肉体や精神を見れば最早別種族じゃよ」


「なるほど」


獣人の説明をされているうちに、とある森の入り口まで着いた。


「あーそこで止まるのじゃ」


いざ入ろうとしたら止められた。


「どうしたんですか?」


「よいか?そこから一歩も前に踏み出すでないぞ?」


言葉の割には緊張感のない感じがするんですけど?


「分かりました」


と、言った瞬間一陣の風が吹いた。


「おっと」


・・・・てっ、一歩踏み出してしまった。


そして俺はその一瞬でその場から消え失せた。





「はぁ・・あの馬鹿者が面倒な手間をとらせおって」


その場に残された大賢者は溜め息と共にガックリと肩を落としたのだった。

この更新から活動報告に次話の掲載予定を載せる事にしました。

あくまでも予定なのでこちらの都合で多少前後するかもしれませんがご容赦下さい。

今後とも読んで下されば幸いです。

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