覗き見る者逹
誤字を修正しました。
「リリア様きついです・・・」
「倒れても問題ないから限界まで頑張るのじゃ」
前回の宿を出発してから一週間が経っていた。
現在何をさせられているかと言うと、魔力を常に全身に巡らせ続けるという特訓をしている。
これがかなりきつい。
「儂が教えるからには中途半端は許さん。極限まで強くしてやるから期待するのじゃ」
嬉しいんだけど極限てどこまで?
あなたのレベルまでは同じ年月かかるんじゃないんですかね?
【視点???】
とある山の山頂付近にある巨大な神殿。
大きな鏡が設置された部屋に座るローブを着た女性。
鏡にはリリアと統夜が街道を歩いている姿が映っている。
「ねぇアマネアー?」
「はい何ですか〜?」
アマネアと呼ばれた、緑髪にポニーテールと緑の眼を持つ、とても可愛らしい小柄な少女が女性の呼び声に応える。
「見てよこれ、大賢者様が可愛い男の子つれて歩いてるよ?」
「わ、本当だ」
アマネアは女性の後ろから鏡を除きこんで驚いた声を上げる。
「大賢者様にこういう趣味があったなんて意外ですね?」
「私が知る限り誰かと行動してるのは初めてみるよ」
女性は楽しそうに笑う。
「この大陸に来た様だからここに来るのが目的でしょうね」
「うざったいなぁ、放っておいてもこっちはちゃんと仕事はこなすのにさ」
「それは前に隣の大陸の山を2つ吹き飛ばしたのが原因じゃないんですか?」
「あーあー聞こえない聞こえないー」
女性は聞きたくないとでも言うように耳をふさいで声を上げる。
「だいたいあれは【制約】の奴の国が、こっちの大陸にちょっかいかけてきたから警告のつもりだったのに・・・」
「向こうが謝ってきたのにその後やったから大賢者様に怒られたんじゃないですか」
「だから悪かったよ」
女性はばつが悪そうに下を向き口を尖らせる。
が、直ぐにニヤリと笑うとアマネアに言った。
「なぁ、大賢者様の男にちょっかいかけてこいよアマネア」
「えー、ここからどれだけ離れてると思ってるんですか?それにまた怒られますよ?」
「いいんだよ最近暇だし。どうせだから味見してこいよ」
「私はそんな事しません!!」
アマネアは顔を赤くしつつ怒る。
「まあとにかく様子見だけでいいからしてきてくれよ」
「はぁ、分かりましたよ。その代わり私がいない間は絶対外に出ないで下さいね」
「分かってる分かってる」
適当に手を振っている。
「サリネテス様は【楽天】賢者なんですからね。くれぐれも忘れないで下さい」
「久しぶりに、面白くなりそうだ」
そんな言葉と共にサリネテスは鏡に映るリリアと統夜を見つめるのだった。




