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俺と可愛い大賢者  作者: Lain
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ザブ族の領域遊び【5】

「くっ!」


ファイリスさんは何とか三本同時に矢を射る。

流石ニーリスに比肩する実力を持っていたファイリスさんはどうにか射るまでは出来ていた。

しかし腕力の問題なのか集中力なのか、一本は必ず外れてしまう。


「やっぱり・・・無理ですね・・・力が足りない。ニーリスさんはどんな腕力をしてるんですか」


「いえ、人種にしては大したものです。しかし・・・」


「あの・・」


俺は話の途中だったが口を挟んだ。


「どうしたのじゃ?」


「赤い的を見つけました」


ニーリス以外の全員の視線が集まる。

ニーリスは俺が気付いた事に気付いているのか黙っている。

やはり正解を積極的に示唆する事は出来ない様で反応がなかった。


「自信があるのじゃな?」


俺は頷く。


「弓を射る事は俺には出来ません。だからファイリスさんお願いします」


「分かったわ。で、的は何処にあるの?」


「あそこです」


俺は迷わず『出入口の扉を指差した』


「赤い的なんて無いように見えるが?」


テインさんが分からないという様な表情で出入口を見ていた。


「ふむ・・・成程・・・そうかそういう事じゃったのか」


リリア様はこれだけで分かってしまった様で、俺は形無しな感じがする。

流石は年のこぅ「毎度懲りないようじゃなトーヤ」


「何の事でしょうか」


額に冷や汗をかきながら涼しい表情を作る。


「お主は顔に出過ぎじゃと何度言ったら分かる」


やっぱりこういうのは考えるのも気を付けないといけないな。

気を取り直して赤い的が何処にあるのか告げた。


「的はあの中に隠れているわけじゃなかったんです。『この部屋自体が赤い的だったんです』」


そう、恐らく俺達の反対側に足場がありこちらを見る事が出来たなら、俺達は巨大な赤い的の上に立っている様に見えた筈だ。

部屋の中の黒い線は的の模様だったのだ。


「そういう事なら・・・・」


ファイリスさんは扉の中心に向けて矢を放ち、扉に命中させた。

すると点数を表示していた画面みたいなものが消え、部屋全体も白く変わったと思ったのも束の間、最初のオブジェがあった場所になっていた。

良く見るとオブジェの数が減って3つになっていた。


「まずは皆さん無事に戻ってこれて良かったです」


「トーヤのお蔭で助かったわ」


「俺は大した事は何もしていませんよ。最後もヒントをもらった様なものですから」


ニーリスをちらりと見て言った。

ニーリスはもこちらを見て頷くと状況を説明してくれた。


「とりあえず私の仲間を捕らえ脅迫していた奴は、空間の穴を閉じたのでこちらにはもう干渉してはこれません。しかしルールをまた元に戻すことは残念ながら出来ません。私達が全員が命をかけてルールを変更出来たとしても、全員死んでしまってはどのみち空間は消滅して皆さんをお出し出来なくなります」


申し訳なさそうにするニーリスにリリア様が首を振る。

俺も思うがニーリスが謝る必要は1つも無い。

ましてや向こうは一族の半数が死んでいるんだ、むしろこちらが謝らなければならないくらいだ。


「なんで浮かんでる石が減っているんでしょう?」


テインさんが俺も気になっていた事をきいた。


「ルール変更をする時に無理矢理命令を割り込ませました。何とか3つまで減らす事が出来ましたが、それ以下は間に合いませんでした」


「後2回ゲームをクリアしなきゃならないって事ですね」


「ゲーム選択はやはりランダムなので有利なゲーム等にする事は無理です。なので皆さんには引き続き独力でクリアしていただくしかありません。対戦するゲームもそう何度も出る訳ではありませんので」


確かに対戦するゲームなら手加減出来る。

簡単に勝つ事様に導く事も可能だろう。


「・・・なるべく早くすませてしまいましょう」


俺は皆を見回して全員の了解を取るように見回すと、次の扉に触れた。

最初の扉に触れた時と同じように部屋全体が光に包まれた様に真っ白になった。

暫くすると視界が晴れて・・・・真っ暗なんですけど?


「え?皆いますか?」


・・・・・・・。

返事が全く無いという事は近くにいないんですかね?

そうこうしている内にゲームのアナウンスが聞こえてきた。


「これより『迷宮の暗闇探し』を開始します。その前にルールを説明します。暗闇に視界を閉ざされた状態でバラバラに配置された全員と合流してから迷宮のゴールを目指して頂きます。迷宮は広大ですので視界には念じれば自分が歩いた場所が表示される様になっています。これを頼りに全員でゴールを目指します。しかし暗闇には仲間以外に鬼が徘徊しています。全員が鬼に捕まればゲームオーバーになります。誰かが捕まった場合はその都度お知らせ致します。最後に、お互いの声は触れあっていないと聞こえません。ただしその他の足音等の音はきこえます。鬼に捕まらない様にと仲間を探してゴールを目指して下さい。これでルール説明は終了します。それではゲームスタートです」


これはまた結構難易度が高そうなゲームがきましたね。

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