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俺と可愛い大賢者  作者: Lain
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森でのやり取りと失言

うーん何か間違ってる気がする(^_^;)

気にしない気にしない。

意識を取り戻した俺はひたすら土下座に終始していた。


さっきの風は何なのかとか疑問は残るがひたすら土下座。


不可抗力とはいえ全裸を見てしまったのだから当然である。


何故幼女に土下座しているのかとか疑問はあるかもしれないが、俺はとりあえず謝る派だからだ。


「で?お主は何者じゃ?ワシを狙っておる賞金稼ぎか何かか?」


先程全裸だった時とは違いローブらしき物を羽織り、自信の身長の倍はありそうな木製の杖を持ちこちらの頭を叩きつつ見下ろしてくる。


「いっいえなんと申しますか、気付いたらあそこにいたと言いますか・・・」


向こうが古風な話し方なのは気になったがこちらが悪いのでとりあえず敬語で。


しかし何ともいい物を拝ませて頂きました。


決してロリコンではないけどな。


「今、何か思い出してはならん事を思い出しておらんかったか?」


「滅相もございません」


真顔、めっちゃ真顔。


しかし現在困った事が発生している。


この幼女心が読めないのである。


今まで読めない人物に出会った事がない俺は対人スキルゼロと言っても過言ではない。


何を言っても気分を害するのではと戦々恐々である。


「まあこんな間抜けな暗殺者もおるまいが、一応名を名乗り持っている物を全て出せ」


「はい・・・」


ていうか暗殺者ってどんな危険な場所なんだよ。


俺は寝る前だったがTシャツにジーパンとうい格好だった、寝間着は普段着という主義だ。


持ち物は財布のみ。


中身は硬貨が少しだけである。


「名前は黒木統夜という名前で、持ち物は財布だけですはい」


「クロキ・トーヤ?聞いたことの無いような名前じゃが何処の国の出身じゃ」


「出身は日本で学生だよ、ってそっちだって日本語喋ってるじゃ無いですか、日本人じゃ無いにしてもわかるでしょ?」


「ニホン語?とはなんじゃ聞いたこともない、それに儂はクリニア語しか喋らんしお主もクリニア語を話しておるじゃろうが」


はい?クリニア語?そんな言葉があっただろうか?


まあ訳のわからない所に訳のわからない方法で来た瞬間ここが日本じゃ無いっぽいのは察しがついたけど。


まさかラノベとかで最近良くある・・・。


「あの、ぶしつけな質問で悪いのですがここは何国の何て場所ですか?」


「ここはクリニア大陸にあるバルエルクの森の中心にある湖じゃ」


・・・・・・・・・うん、地球じゃないっぽいね。


異世界ってマジかよ。


「あの、信じてもらえないかもしれないんですが・・・」


事情説明中。




「成る程、お主は異世界からやって来てここに落ちてきたとそう言いたい訳じゃな?覗いたのも不可抗力であったと」


「はい勿論です」


再び真顔、真顔ですよ。


「まあ、嘘にしては随分内容が凝っているようじゃな。伝承ではそのような事があったと伝えている文献もあったか・・」


一先ず信じてもらえたようで何よりである。


「つまりお主は行く宛が無い訳じゃな?」


「まあそうなります」


「儂もちょうど荷物持ちが欲しかった所じゃ」


ん?


「儂はリリア・ミシュタリウム、この世界にいる6賢者を束ねる唯一の大賢者じゃ」


あー、そういえば突っ込み忘れてたよ。


「いやそういうごっこ遊びそろそろいいから街の大人の所に連れて行ってくれないかな?」


さっき迄は覗いたから下手に出てたけどそろそろ突っ込んでもいいだろ。


「あまり大人をからかって遊ぶのは感心しないから程々にしよう?」


「・・・お主を連れて行くにあたって二つ条件がある」


彼女がそう言うと彼女の回りにオーラの様なものが立ち上る。


「一つ、儂には敬意を払って接する事、面倒を見てやるんじゃ当然じゃよな?」


おや?危険予知が逃げろと言っているぞ?


「二つ目は」


「二つ目は?」


彼女が杖を向けた辺りで警報は最高潮になり、冷や汗が止まらなくなる。


「儂を子供扱いしたら殺すという事じゃ!!!」


再び突風が巻き起こり俺は意識を失った。


魔法っぽい風について聞くのをすっかり忘れてたましたよ。

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