狂気
本編とは関係なく梅野桜子を殺した犯人が思っていることを描いてみました。読まなくても話しの進行上問題はないですが、読んでいただけると幸いです。
感想や、このヒロインについてもっとかけー！などなど、御意見等ありましたら教えて下さると嬉しいです。
それでは！
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彼の目が、髪が、耳が、睫毛が、鼻が、唇が、舌が、指が、瞳が、肌が、爪が、声が、吐息が、何もかも全てが愛おしい。
それにしても、あの女、よくもやってくれたものだ。あの女のせいで自分が梅野桜子を殺したのかもしれないと、彼に疑われる要因が出来てしまった。
だか、彼の焦った顔、怒った顔は最高だった。梅野桜子１人死んだくらいで何を慌てているのかと初めは思ったが普通の生活をしていたらなかなか見れない顔だし、思わぬ成果だったかもしれない。
ああ、やっぱり、彼を誰にも渡したくない。
けれど邪魔者は梅野桜子の他にも何人もいる。
幼馴染だと我慢して来たが、もういいかげん我慢の限界だ。
彼の笑った顔が、怒った顔が、泣いた顔が、心配そうな顔が、他のどんな表情でも、他人に向けられるのはもう耐えられない。
だが、どうすればあのうるさい虫たちを追い払って彼を独り占めできるのか。
ああ、そうか。簡単なことだ。他の奴ら全員◯せばいいのか。
梅野桜子と同じ様に◯せばいいんだ。そうすれば、彼に悪い虫が取り付くことはない。
そうだ、そうすればいいんだ。
それに、もう１人◯しちゃったんだし、何人でも変わらないよね？
