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イチゴ王国のヤヨイ姫

作者: 無名良作

あるところに、アマオウ様が納めるイチゴ王国がありました。


イチゴ王国には、ヤヨイ姫というそれは、それは、美しいお姫様がいました。


となりには、マスクメロン様が治めるメロン公国、


その反対側には、ゴールデンパイン様の治めるパイナップル王国があります。


メロン公国とパイナップル王国にヤヨイ姫と同じ年頃の王子がおりました。


 三つの国はいつもお互いにけん制しあっていましたが、


イチゴ王国のヤヨイ姫のあまりのうつくしさにメロン公国、パイナップル王国は、


なんとしても王子のきさきにもらいたいと、思っていました。


それに、ヤヨイ姫をきさきにすれば、イチゴ王国と同盟を結ぶことができるので


勢力的にも、有利になるからです。


 ヤヨイ姫は、どちらの国の王子も好きになれません、それにアマオウ様も娘を


政治の手段に使うことは、したくありませんでした。


アマオウ様は、メロン公国、パイナップル王国両方の申しでをことわりました。


すると、メロン公国、パイナップル王国はなんと同盟を結びイチゴ王国に攻め入ると


通告してきたのです。



アマオウ様はあたまを、かかえてしまいました。


 メロン公国には、生ハム公国、、、そしてパイナップル王国には、スブタ王国と、それぞれに


強力な後ろ楯があります、しかしイチゴ王国には後ろ楯が在りませんでした。


クリーム共和国、ヨーグルト合衆国という大国がありましたが、中立の立場を守っていて


口を出せません!


 ヤヨイ姫は、悩んでいるアマオウ様にこう告げました、


「お父様 私は、ミツバチ帝国に嫁ごうと思います。」


そうです、以前ミツバチ帝国の女王が姫を、嫁によこせといって来た事があるのです。


このときは野蛮なミツバチ帝国を、三つの国が力を合わせて撃退したのでした。


 けれども、今回はもはやミツバチ帝国に助けを求めるしか手段がありません。


ミツバチ帝国は野蛮な国! ヤヨイ姫がどんな扱いを受けるのかと思うと


きがきでなりません。


 しかし、国民のためを思うとアマオウ様は決断を、せざるを無かったのでした。


そして、とうとうある日


結婚式を前にヤヨイ姫は、ミツバチ帝国に挨拶に行くことになり、


馬車に乗りミツバチ帝国にむかっていました。


 内心イヤでいやでたまりませんでしたが、もはや残された選択はそれしかないのです。


ミツバチ帝国はトテモ遠いところにあるので、何日もかかります。


ところが、半分のところまで来たところで、


アント団というならず者たちにおそわれました。


 イチゴ王国の兵士たちも勇敢に戦いましたが、アント団たちの動きはとても連携がよく


イチゴ王国の兵士たちは次々に倒れていきました。


 姫の身を守る親衛隊も倒されあわや!、、と言う、その時でした、


見たこともない兵隊たちが、アント団を蹴散らします。


彼らの体は、赤茶けた色でとてもかたいのです。そう!アズキ王国の兵隊です。


アント団は、クモの子を散らすように逃げていきます、、


ヤヨイ姫は寸前のところでたすかりました。


アズキ王国の兵隊のまんなかを、白い馬に乗った若者がすすんできます。


そして、ヤヨイ姫のところまで来ると馬を下りて、ひざまずき


「姫!お怪我はありませんか?」と手をとりながら話しかけます。


それはアズキ国のアズキ王子でした。


「ご無事で何よりでした、イチゴ王国までおくりましょう!」と言うやいなや、


ヤヨイ姫を馬に乗せたのです!ふたりは、直ぐに恋に落ちました!


「ああ!この人を包み込んで守りたい!」


「なんというやさしさだろう!この人に包み込まれたい!」


ふたりは、とてもお似合いのカップルでした!

 

イチゴ王国まで、送り届けるとアマオウ様は、


ひと目でアズキ王子を気に入り


アズキ王子のところに、とつがせることにきめたのです。


 そして、イチゴ王国とアズキ王国は同盟を結び、


他の国に負けない勢力をえたことで、二度と攻めいれられることなく


ヤヨイ姫とアズキ王子は、アズキ王国でしあわせに暮らしました。

  



                                 おわり 









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