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小仙女――わけありで汚れ役の傷ものヒロインがけなげに頑張る  作者: 壺中天
第1章 壺中の灯火(こちゅうのともしび)
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羅侯星娘

 ここはヒロインの出生についての物語です。


 世界設定的部分は雰囲気づくりと伏線ですので読み流してください。


 

 

“混沌の指輪”は、星と運命の女神の寺院の結界にあり、女神像の処女なる子宮にかくされていた。

 土、水、火、風の四つによってなされた封印を解くには、魔族と妖精の混血である未通女おとめが必要だ。

 しかし、相反する両者を混ざらせる為には、人の血を触媒としなければならなかった。


 光と清浄さに由来する霊的種族を精霊といい、闇と穢れに由来する霊的種族を妖魔という。

 何れにもよらない中間的な存在を妖精といい、希には両者を合わせてそう呼ぶこともある。


 人の形なす精霊を妖精といい、人の形なす妖魔を妖鬼という。

 精霊は五つの属性に分かれ、妖魔はより曖昧だが同様である。

 即ち、地、水、火、風、空などの領域である。

 これに光と闇を加えて七つともされる。


 神々もまた光や空の上級精霊であるといえなくはない。

 二つの混成領域に属する者もあるが、三つに属するのは神にすら稀である。

 七つの領域を有するは星の乙女達ウィアレーンのみという。



 或る村に美しい娘がいて、二人の若者が彼女を争った。

 一方の若者は貧しく、もう一方は裕福だった。

 娘は孤児で養い親は裕福な縁組を望んでいた。

 貧しい若者が遠くへ旅立ち、娘は自分の気持ちを知った。


 やがて死を告げる消息がもたらされる。

 娘はまじないで彼に会おうとし、水魔王エッヘ・ウーシュカは恋人の死霊の姿をとって娘と交わる。


 同時刻、裕福な若者が水死し、屍は娘の飾りを握っていた。

 娘は父無子ちちなしごを妊ったが、人々は彼の子だと思った。

 恋人が生きて帰ったとき、娘は気が狂って川へ身投げた。

 娘は死んで引き上げられたが、孕子はらみごは生きていた。


 不吉な生立ちを持った男児は、裕福な「祖父母」の家へ引き取られ、陰鬱で美しい少年となった。

 だが、叔母である少女を喰らって姿を消した。


 魔王は己の子に憑依し、風妖の乙女を犯す。

 乙女は懐胎の法によりみごもらされ、穢れゆえ追放を受けてあてどなくさまよう。

 

 

2015/12/5 12:00 小仙女 聖地聖泉


女児は聖なる泉で尼僧に拾われる。

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