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王都を目指そう(5)

なんか中途半端な気がしますが、勘弁して下さい。


とりあえず、これで王都を目指そうは終わりになります。


なお、感想で私にとってお褒めのお言葉を頂戴いたしました^^


一部文章を追加(2013/03/18)


「お前さん、騎士様なんだろ?なんとかしてくれないかね!?」


そう言って、隣に座っていたおばちゃんが、籠手にすがり付いてくる。


こ、困った…

私は、騎士様じゃなくて、闇の大魔王だって。


まぁ、いっか。

仕方ない、一丁やったりますかい。


ステータス画面を開いて、【漆黒のタワーシールド】と【吸魂のフランベルジュ】を装備して、のっそりと馬車から外にでる。


「な、なんなんだアイツは!?おい、どうなってる!?情報と違うぞ!!」


頭目らしいオッサンが、慌てて部下に問い詰めている。


「クソっ!!サンダーボルト!」


どこぞのおバカさんが、この私に対して、下級魔法で攻撃してきやがった。

しかし!この甲冑の前には無意味だ!

どうた、凄いだろかっこいいだろ!


ふぅっはっはっはっはっはぁ!!


「ふぅっはっはっはっはっはぁ!!無駄無駄無駄無駄!!効かん、効かんぞ!その程度の魔法攻撃なぞ無意味だ!」


盗賊の放った雷属性魔法は、私に当たる直前で何かに弾かれるようにして消滅した。


名付けて、Iフィー〇ドっ!!

これはビ〇ザムもびっくり。

【アマダン・フルメイル】のスキルで、魔法無効(上)と言って上級魔法以下の自分以外の魔法すべてを無効化する、ある意味チート能力だ。


これが有る限り!貴様に明日は無い!!


「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 木のカゲでガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」


命乞いしたところでぇ、サンダーボルト放って来るような連中を、この私が生かして帰す訳ないけどね。

私は甘くないよん。


「畜生!矢を射掛けろ!!アイツをぶっころせ!!」


だから、なんの為のタワーシールドなんだっての。

ま、そんな暇はあげませんけどね。グヒヒ


飛んで来た矢を、身長と同じ位の大きさのタワーシールドで防ぎ、下に突き出ている二本のスパイクで地面に固定する。


その間、シールドの横から攻撃しようと周り込んで来た奴に、フランベルジュを投擲して、首を撥ね飛ばす。


血を吸ったフランベルジュは、回転しながら手の中に戻って来た。

うん実に優秀。


「良いかおバカさん共!!私を倒したいんなら、この位の魔法を使いやがれってんだい!」


足元に、半径50メートル程の魔法陣が展開する。

見よ!これが私のスーパーアルティメット…何だっけ…じゃないけど!凄い魔法その一!


「アイツただの騎士じゃ無いのか!?」


当たり前田のクラッカーなんつって…あはははは…

あの、誰か笑ってくれませんか?


「上級魔法、ニルブヘイム!!」


指定したエリアが、急速に熱を奪われて凍結し始める。

もちろん、盗賊さんも例外ではない。

逃げようとしても既に遅く、靴底が地面と仲良く凍り付いて取れず、もがき苦しみながら全身を凍らせる。

はい、一分後には人形の氷像の出来上がりっと。

どうた、見たか!

これが私のスーパーアルティメットウルトラソウル!じゃなくて、私の力だ!!


「ふぅっはっはっはっはっはぁ!!」


う~ん実に立派な出来前だ。

どれ、叩いてみよう。


頭目ぽかった氷像の頭を軽くデコピンで弾いてみた。

ピシピシと表面にヒビが入っていき、断面がピンク色の破片になって砕け散った…

お、おおお…ぐ、グロすぐる…!!


「おろろ〇〇〇〇〇」


や、ヤバい破壊力だ…

断面が半端ない!

腸と人肉のデゥエットなんてスプラッタすぐる…

こ、込み上がって…


「〇〇〇〇〇〇〇〇」


ヘ、ヘルムの中にゲ〇ンチョが溜まって…早く脱がなくては…

お、おかしい…ヘルムが取れない。

このままでは、ゲ〇ンチョの海でち、窒息するぅ!!

り、リーラちゃん…ヘルプ……私が眠らしたんだった……ミルクたんは…こっちも寝ていらっしゃる…


だんだんヘルムの中が異常な状態に!!


そ、そうだ!ステータス画面から操作して、ヘルムを取れば良いんだ!!


パッと目の前がクリアーになって、口元のゲ〇ンチョの海も消え去った。

た、助かった…

シャバの空気がこんなにも旨いなんて感じた日はないよ。

第一、大魔王が自分のゲ〇ンチョで窒息死とか…洒落になんない……

再び、ヘルムを召喚して被る。

なんの臭いもしなかったのが、ラッキーでした。

後日、ステータス画面のアイテム欄に、【瞳子のゲ〇ンチョ】があったのは、内緒だぞ☆

てか、ステータス画面壁に叩きつけてやた。

だいたい何に使うアイテムだよ!

いつか運営いてこましちゃる…


結局、出すモノ出し切ったあと、凍らせた盗賊達をこれ以上粉砕する気にはなれず、取り敢えず放置して、矢で撃たれた御者のおじいちゃんの所に急いだ。


「あ、あんた!治癒魔法も使えるかい!?」


あのおばちゃんが、御者のおじいちゃんの手当てをしていた。


「つ、使えますけど!?」

「なら手伝っておくれよ!」

「合点承知の助!?」


おばちゃんが御者のおじいちゃんの肩に刺さった矢を貫通させようとするが、骨が邪魔で貫通しなかった(どうやら、鏃には返しが付いていて、この世界では貫通させてから治癒魔法をかけるらしい…超痛そう)。

そうしたら、御者のおじいちゃんが急に、「これ位矢、(かつ)て戦争で受けた傷に比べたら…!!」とかいって、自分で引き抜きやがった…

ブチブチって嫌な音がして矢が引き抜かれ、ぴゅーじゃなくて、どばーって血が溢れ出した。

「むむむ」とか言って耐えてるよ!?

おじいちゃんどこぞの夏侯惇さんか戦国時代の武者ですか!?

前者は眼だけどね!?


「早く!」

「は、はいぃぃぃ・ヒール!」


おじいちゃんが緑色の光で包まれ、肩の傷口が埋まっていく。

おじいちゃんが溜め息を吐いて、額の脂汗を袖で拭った。


改めて分かった事。

この世界の住人は、半端ない………!!




御者のおじいちゃんが完全に復活し、再び馬車が進み始めると、隣のおばちゃんが話掛けて来た。


「ねぇ、さっきは助かったよ。ありがとうねぇ」


そう言って、持っていた籠の中からパイを出して、手渡してきた。

それは、黄金色に輝いていて(以下略)。


う、旨そう…なんとも良い匂いがぁぁ…だけどカロリーがヤバそうだし、いやいや、これ位なら大丈夫なのでは…?そうだ、大魔王である私がカロリー如きに怯えていてどうするんだぁぁぁ!!

それでは、一口……


「頂きまぁす!」

「どうぞ召し上がれ」

「モグモグ……ふぐっ………!!」


こ、こりは…………!?


「どうだい?美味しいだろう?」

「ぅ、うぅぅぅう……」

「う?」

「ぅうまいぞぉぉぉぉぉ!?!!」


口からビームは出ないよ☆

お?誰かの精神攻撃が!?

い、意識が乗っ取られる!?だ、誰だ!?

えぇい!邪魔だ小娘!!

な、何をする!!

この味を語らなくてはならんのだ!

ぐわぁぁぁぁぁ!?


「筆舌に尽くし難しぃぃぃぃ!!このしっとりとした食感!だが、しっとりとした中でもタルトレットのサクサク感は失われていない。風味はよく分からん果物だが、しつこくなくさっぱりとしていて、まるで電車のホームでたまたますれ違った綺麗なあの子を思う少年のよう…そして、さっぱりとはしているが蕩けてしまいそうな情熱的甘さ!そう、これを表すなら熟練の娼婦の口付け!!さぁ、諸君人生を謳歌しようではないか!!……こ、小娘!何をする!止めろ!!私はまだ語らなくては…ぐをぉぉぉぉ!?」


どけ爺!!人様の身体に勝手に入って来やがって!!

もう来んな!!

というか、パイじゃなくてタルトだったんだ…


「……あんた…どっか打ったんじゃないかい?」


もうおばちゃんドン引きしてるよ…

何が人生を謳歌しようだっての…

ほら見て、おばちゃん以外の人もドン引き…【サニー】ちゃん(偽)なんて一瞥したよ!?

ケッ、ペッ!だって…

鬱だ…死のう…



その後、何事もなく王都に到着したが、リーラちゃんは寝てるしさっきの事も有ったから、気まずい雰囲気が馬車をみたしてぇ…

あのジジイェ…

次出てきたら精神ごと喰らい尽してくれるわ!!

目には目を、歯には歯を、そしてエロスにはエロスで応えるのだ!!

ふぅっはっはっはっはっはぁ…はぁ…



「これが、王都ですか…」

「そうです!!これが王都です!」

「なんか…ねぇ」

「どうですか?大きい都市でしょう?世界で二番目に大きい都市なんですよ」

「これがぁ?」


確かに大きいかも知れないけど…みなとみらいよりはその…小さいよねぇ。

でも、厚さ一メートルのブロック状の岩を積み重ねて作ってある城壁は凄かったね。

なんせ、王都を一周ぐるりと囲んでるし…

その上、ご丁寧にも結界を張り巡らせてあるなんて。


「そこの馬車!ここで止まれ!検閲だ」


門番の衛兵さん達が、素早く馬車に近付いてきた。


「この馬車は何処から来た?」

「へぇ、オルアケ村からですが」


御者のおじいちゃんに、文官みたいなヒョロッとした衛兵さんが幾つか質問し始めた。


数人は後ろから回って来て、乗客や積み荷を確認し始め、何故か、何・故・か私を見たら顔を引き吊らせやがった。


「隊長を呼んで来い」


衛兵さんの一人が、ひそひそと近くの別の衛兵さんに耳打ちしたが、私のハイパー聴力の前では無意味だ。

フフフハッフハッフゥッハッハッハッハッハァッ!!


暫くして、向こうからさっきの衛兵さんと、優男風な騎士?さんが走って来た。

優男風な騎士さんも、引き吊った顔をした。

むむむ、やはり全世界はおかしいと思うんだ。


「えっと、そのヘルムを取って頂けませんか?」


ああ、ヘルムのせいか。


「はいはい、今取りますよっと…」


ぬ、抜けない…抜けない…出でよ!ステータス画面!!

後ろを向いて、ステータス画面を開き、ヘルムを外す。


「はいはい、取りましたけど」


優男風騎士さんや、衛兵さんがハッとした。


な、なんだ?

別に半眼の下に隈が有って頭ボサボサの眼鏡ですけど何か…


「あ、あぁ。ええ、大丈夫です。失礼しました問題は有りません。ですが、幾つか質問しても宜しいですか?」

「質問、はぁ、何でしょう」

「ではまず、貴女はギルドの関係者の方ですか?」

「えっと…」


返答に困っていると、スカートの引っ張られた。

リーラちゃんだった。

こちらの目を見てくる。

おや?やっと私の魅力に気付いたのかな?

違うな…何か強い意志が伝わってくるぞ…

何々?私に任せて下さいだって…

はぁ、大先生お願いします。



やった!お気に入り登録件数が50件を越えたよ!!

バンジャーイ!!



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