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王都を目指そう(4)

短い…かな?


多分次位で、王都を目指そうが終わる予定です。

広場には、四頭の馬に引かれて走るタイプの四トントラック位ある荷台があって、布製の幌が架かっていた。


既に何人か乗っているらしい。


ん?あの馬よく見たら…


「【サニー】…ちゃん…?」


地味に、馬耳東風気味ではあったが、この私の崇高で偉大な話を聞いてくれた馬、【サニー】ちゃんにそっくりな馬が繋がれていた。もう、そっくりさんとか言う問題じゃなくて、ご本人降臨!って感じ。

超似てる。ヤバい。


ちなみに、【サニー】ちゃんに私の美尻噛まれる前にお喋りしていた馬の名前は【ゴッドインパクト】くん。

馬のくせに、私のソウルネームよりかっこいいとか、許せなくないっすか?

そもそも馬につける名前じゃないよね…

畜生!馬に負けた気分って全然嬉しく無い!むしろ劣等感の方が多いよ!?

というか、もはや劣等感しかないよ!?


「ほら、瞳子さん乗りますよ」

「うをぅ……む?な、なんだこのプレッシャーは……」


す、凄いプレッシャーだ…あの【サニー】ちゃん似の馬から、ただ者ではないプレッシャーが放たれている。も、もしや…!


「貴様ニュータイプかっ!」

「ニュータイプって何ですか?まぁなんにせよ早く乗らないと、馬車が出発出来ないんですから、ほら瞳子さん」


後ろから、リーラちゃんが背中を押して来た。

渋々だが乗り合い馬車に乗って、隣のおばちゃんに挨拶してから座った。


そうそう、ちなみに【喪女】装備で外を歩くのも、何だか悔しいので(なんだか知らんが、私のオπ(オパーイ)を野郎共が見るので、服の上からとは言えタダで見せるのが悔しいから)、【喪女】装備の上に【アマダン・フルメイル(女性用)】を着ている。

【魔界】装備でも良かったんだけど、着て外に出ようとしたら、リーラちゃんとミルクたんに止められた。オーラがヤバいらしい。

後で気付いたんだけども、闇の波動は使用者と仲間以外の生物の生命力をじわじわ奪う効果らしい。

どうやって、敵味方の区別をつけてるのかは、多分大人の事情なので、ツッコんだら負け。


まぁ、アマダン鋼も黒いので、妥協してこれを着た訳ですよ。

大魔王なのに、純白の装備着けていたらおかしいでしょ。絶対。

それじゃあ悪者じゃなくて、勇者になっちゃうよね。

【アマダン・フルメイル】は、上は流線形の丸みを帯びた重装西洋甲冑で、見た目はドムみたい。

かなり重いので、馬車に乗った時に床が軋む音がした。

いや、私の体重じゃないからね!?

そんでもって、下はアマダン鉱の糸で出来たロングスカート。

なんと言いますか、Fateのセイバーたんみたいな甲冑と言ったら分かるだろうか…

もちろんスカートの中には何も履いて………ますよ。ちゃんと脚甲で。


ヘルムの面頬をしっかりと下ろして、あなた誰ですか状態にした。


髪の毛は、ヘルムの後ろから流しているが、朝の一件で、ボサボサだった髪の毛が、更にボサボサになってる。

ちょっと焦げていたから、爆発系統の魔法に違いない。




閑話休題(それはさておき)




御者のおじいちゃんが、行きますよ~って呑気な声で言い、ゆっくりと馬車が動き始めた。


ひきりなしに、馬車が発進するのを座りながら待ってた時もプレッシャーをかけてきた【サニー】ちゃんのそっくりさんが、走りながらチロチロとガンを飛ばしてくる。

私が何をしたって言うの!?ちょっ、地味に迫力あるよ!?

【サニー】ちゃん(偽)実は馬じゃ無いんじゃない!?


というか、なんで大魔王のこの私が馬ごときに怯えてるんだろ…おかしい…


なるべく気にしないように、意識の外に追いやって、馬車の乗る所から外の景色を眺めながら考えたんだけど、なんでこんな空が青いんだろうか。


日本のは薄い水色だが、こっちは濃い青。

ブルーハワイ顔負けの真っ青。


そして、森の木々は見たこと無い種類の木ばっかり。

針葉樹と落葉樹?が入り乱れて森が形成されている。

まぁ、そんな事はどうでも良いのです。

肝心なのは、隣で私に寄り掛かりながらオネンネしてるリーラちゃん…フヒヒヒ…口の端からヨダレが垂れてますぜ、奥さんウヒヒヒwww

このヨダレ舐めたら間接キスになるのかなぁ…


ちなみに、リーラちゃんの朝食に、遅効性の眠り薬を混ぜました。てへぺろ★


この時を待っていたぜぇぇぇ!!

乗り合い馬車の向かい側には誰も座っていない!

そしてリーラちゃんは一番隅っこ!

お触り自由だぜ!!

どうだ、私の偉大さが分かったか?


グヘヘへジュルリ…

ではでは、敏感な所から攻めて行きたいと思います。思います。

大事なことなので二度言いました。


まずはすべすべなフトモモからだ!

す、スカートが短いのがわ、悪いんだな!


おおお!柔らかい…柔らかいぞぉ。

際どいとこも触っちゃうもんねwww


おやおや、だんだん顔が赤くなって来てますぜ?

実は淫乱なんじゃないですかいのぉ…グヒュヒュ。


どんどん弱い所を刺激しちゃうもんね!

もはや誰も私を止める事は出来ん!!

ふぅっはっはっはっはっはぁ!!


ミルクたんは、【喪女のTシャツ】の胸ポケットの中で寝てるから、邪魔者はもはやいないのだ!


どれどれ、ここの調子はどうかな…?

おぉ、リーラちゃんが小さく痙攣してる!

ここが弱点のようだ。

しかも少しイッテるみたいだぞ?

もっともっとイカせてやるぜ!!


どうだ!これでどうだ!


す、凄い!!連続でビクビクしてるぞ!!




こうかはばつぐんだ!




うひゃひゃひゃwww

私無しでは生きていけない身体にしてやるwww


さて、この程度にしておかうかな。

今夜が楽しみだ…フヒッ


「うわぁっ!!」


御者のおじいさんが悲鳴をあげて、荷台に転がって来た。


お、おじいさんの肩に矢が突き刺さってる!!

貫通はしてないけど、血が出てる!!

ヤバい、ヤバいぞ!


幌の隙間から外を覗いてみると、30人位の盗賊さんご一行が…

またですか…前回の奴らとはまた別のようです。

あのオッサン達生きてるかなぁ…



「手前ら!全員ゆっくりと馬車から降りてこい!金目の物を置いて行ったら、ひょっとしたら生きて帰れるかもしれないぜ?」


頭目らしい、顔に切り傷のある厳ついオッサンが、大声で呼び掛けて来た。


どどど、どうしよう…



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