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王都を目指そう(3)

やったよ!感想を二件も頂いたよマ……ハッ!?

一体何が?


さて皆様、ご機嫌麗しゅう。

実はこの小説、冒険モノと言う事をお忘れになっている頃なのでは?


登場する企業、団体、宗教とは一切関係ありません。


デレデレデレデレ~~

『おお大魔王、死んでしまうとは情けない』


また現れたか…

この夢昨日も見たよね…

だから、なんで私がオタゲしてる夢なんだ?

しかも今回は、なんか携帯ゲーム機でRPGやってるっぽいし…

一体どういう意味なのかしら!?

誰か教えてぇぇぇ…はぁ

相変わらず、鋭いキレだこと…


ということは、そろそろ誰か起こしてくれるはず。


「……………!」


ほらきた。




ドカン!バリバリガッシャーン!!




なんか……ぶっ飛ばされました。

助けて下さい安〇先生。


「ぶべらっ!?」


地面に背中から落ちたよ!?超痛い!樹を殴って手から血が出た時より痛いよ!?

もう痛すぎて、黄色い菜の花畑まで見え出したよ!?

ほら、死んだおばあちゃんが、こっちくんなって、河原の積み上げられた石投げて来てるし。

いたっ!痛い痛い!おばあちゃん、石痛いから!

危ないぉ!!


「ちょっとやり過ぎた!!」って聞こえる…

あぁ、最近のみんなが冷たいです。ガクッ…



気が付いたら、リーラちゃんに膝枕されてますた。 ウホッ、良い太股。


「すいません、瞳子さん。ちょっと加減を間違えちゃって…」


どう間違えたらあんな威力になるんだー!身体で払えっ!なんて私が言えるとでも思ってます?


「いいよ。グヘヘヘへ、この柔らかい太股…ジュルリ…」

「瞳子さん。ダメですからね?」

「……はい」


ヤバい…顔は笑ってるけど、眼がマジだぁ…


それはさておき、今日はどうしよう。


太陽光は、闇の大魔王である私には有害だから、日中の行動はなるべく避けたい。

まぁ、魔界装備で固めて、暗黒のオーラで日光を遮れば、なんとか行けるだろう。


それに、防具の重ね着も出来る事が分かっているから、喪女装備も外さなくて良い。


あとは、その場のノリと勢いで何とかなるでしょう。


「ところで、この後の予定ってどうなってるの?」

「取り敢えず、お昼になったら乗り合い馬車が来るそうなので、それに乗って王都まで行こうと思います。夜には着くはずです」


馬車か…馬には良い思い出が無いなぁ…

中学校の時の遠足で、『ジーザス牧場』に行ったとき、私の天才さに付いて行けないクラスの連中等と、一緒に遊んでやる事も無かったので、近くにいた馬に話掛けていたら、知らぬ間に背後に回っていたサラブレッドの【サニー】ちゃんに、ケツを噛まれ、痕が二週間も残っていた。

ちなみに、クラスの連中にその姿を見られて、暫く笑い者にされたが、執拗にあとを引き摺る連中を次々に粛清してやったのは、あぁ、良い思い出だ。

ちなみに、そいつらは学校側から放逐されたなぁ。

あの時の無様に顔を歪めた連中の事を思い出すと、感動すら覚える!!


まぁ、そんなこんなで良い思い出はないのです。


「早くダンジョン行きたいなぁ…ドラゴンとかでるかなぁ。いや、雑多な武器で健気にも立ち向かって来たゴブリン達を、エリア魔法で、階層ごと粉々に吹き飛ばしたら絶頂すら覚えるんだろうなぁ」

「何言ってるんですか…残念ですけど、ドラゴン種が出てくるのはかなり下層ですから、ギルドランクが高くないと行けませんよ」

「え?今なんと仰いました?」

「えっと、ドラゴン種は、かなり下層じゃないと出ませんよ」

「そこじゃなくて」

「?下層に行くにはギルドランクが高くないと行けませんよ」


なんだってぇー!!

私の計画が、儚く崩れ去って行く…

いきなりドラゴンぶっ潰して、私最強無敵大魔王伝説を打ち立てる筈だったのに!!

畜生めー!!


「ど、どうすればランクが上がるのかな?」


分からない事を聞くのは恥ではないのだよ。

ふぅっはっはっはっはっはぁっ!!


「定数のクエストをこなして、昇格試験を受けて、合格すればランクアップです」


成る程、モンハンのキークエが無いバージョンですね、分かります。


「ドラゴン種が出てくる階層に行けるランクは、何ランク?」


きっと、ハンターランクみたいに多いはず。


「【プラチナランク】からですね。って言っても分からないと思うので、説明しましょう」


リーラ大先生が仰る事では、




【ストーンランク】

五階層まで潜れる。

ギルドに貼ってある依頼を10件達成し、五階層のフロアボス【バイオレット・ヒップモンキー】を討伐すれば、次のランクに昇格。




【アイアンランク】

十階層まで潜れる。

依頼を20件達成し、十階層のフロアボス【シャーマンゴブリン】を討伐すれば、次のランクに昇格。




【ブロンズランク】

十五階層まで潜れる。

依頼を30件達成し、十五階層のフロアボス【ゴブリンロード】を討伐すれば、次のランクに昇格。




【シルバーブロンズ】

二十階層まで潜れる。

依頼を35件達成し、二十階層のフロアボス【帰ってきたゴブリンロード】を討伐すれば、次のランクに昇格。

てか、帰ってきたとかウル○ラマンかよ。




【ロイヤルブロンズ】

三十階層まで潜れる。

依頼を40件達成し、三十階層のフロアボス【ホワイト・リザードマン】を討伐すれば、次のランクに昇格。ちなみに、リーラ大先生はロイヤルブロンズだそうで。




【シルバーランク】

三十五階層まで潜れる。

依頼を45件達成し、三十五階層のフロアボス【クインズタートル】を討伐すれば、次のランクに昇格。




【ゴールドランク】

五十階層まで潜れる。

依頼を55件達成し、五十階層のフロアボス【裏切られし忠誠の騎士】を討伐すれば、次のランクに昇格。




【プラチナランク】

六十五階層まで潜れる。

依頼を70件達成し、六十五階層のフロアボス【ミッドナイト・ワイバーン】を討伐すれば、次のランクに昇格。

このランクで、やっとドラゴン種のポップする階層に行ける。




【ミスリルランク】

八十階層まで潜れる。

依頼を80件達成し、八十階層のフロアボス【バーニングドラゴン】を討伐すれば、次のランクに昇格。




【オリハルコンランク】

階層制限解放

次のランクに昇格する為の条件不明。




【アダマンランク】

王立図書館立ち入り禁止区画の立ち入り許可

後の事は一切不明。

ギルドが設立されてから、現在に到るまで、三人しかこのランクになって無いらしい。




「…と、こんな感じになってます」

「……大変なんだね」


まさか、こんなにまで凄まじいとは、おもわなんだ。

30件の依頼が終わったら、はい、次また40件頑張ってねってなるらしいし…

【オリハルコンランク】になるのに、390件+aも依頼をこなさなくてはいけない。


なんだー、1日一件やって一年と少しでなれるじゃん~

とかなんとかほざいてるヤツは、バンされました。

というか、バンしますよ。ケツで…うひひ


そんな簡単なわけアルカ〇ダ…

ちょっ!やめ!銃でそんなとこつついちゃいやぁ~…なんつって。


一般ピーポーで、ノーマルヒューマンな彼らは、ボスを倒すのにレベルを上げなくてはいーけませーん。

それに、武器や防具だって、何時までもヒノキの棒や、青銅の剣、布の服でやっていけるかと言ったらそうではない。

まぁ、絶対無敵大魔王の私だからこそ、素手で竜王くらいイチコロだが。(ウソ)

なんにせよ、大変な訳ですよ。


そのあと、暫くリーラちゃんと会話に花を咲かせていると、扉がドンドンとランボーに叩かれ、アニキの首がヌッと出てきた。


「おい、馬車が来たぞ」


どうやら、覚悟を決める時が来たようだな…

我が宿命の好敵手…その名も


「馬!!」

「うをっ!びっくりさせんな嬢ちゃん…!」

「すいませんすいません本当に申し訳ありませんでしたので怖い顔で睨まないで下さいませんこと?」

「…何言ってるか分からんが、謝る気あんのか?おぉ?」


ひぃぃ、そんな怖い顔で迫って来ちゃいやぁ~、おしっこ漏らしちゃうどころの騒ぎじゃなくなるぅ!

マジで、超怖い。

眼を離したら速攻殺される気がする。

ほら、見て見て、額に浮き出た血管がピクピク痙攣してるよ。


「ま、まぁその辺で…」

「仕方ねぇ…な。ま、そういう事だから、早くしろよ」


リーラちゃんナイス!

素晴らしい!口に出来ないのが残念だけど、後でまた可愛がってあげるからねぇ…うひひww


二人で荷物を纏めにかかるが、そもそも私にはアイテムボックスがあるし、リーラちゃんは冒険者だから、あまり荷物は無いのであっと言う間に片付いてしまった。


それから、女将さんに宿泊代を払って(珍しい事に、先払いじゃなかった)挨拶をして、広場に行った。



ちょっと【サニー】ちゃんに会いに行ってきます…



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