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戦乱の兆し(3)

次の回で第一章が終わる予定です


「終わったよ?」

「やっと、おっぱいがむずむずしなくなりましたぁぁ」


奥から、二人が出てきた。どうやら、終わったみたい。


「ねぇ、マイちゃん」

「なに?」

「【合成エリクサー】ってなに?」


三角フラスコを掲げて、中身を見てみるけど、やっぱりコポコポしてる。


「それは、エリクサーと同じ効果をしてるアイテムだよ」

「これさぁ、飲むの?」

「もちろんだよ?」


う、嘘でしょ?

やっぱ飲むわけ!?

こんなにコポコポしてる液体を!?

アンビリーバボー…


「オウ、ジーザス…」

「だ、誰?」

「いやいや、これは死ぬタイプのアイテムだぉ」

「違うもん!マイが作ったから大丈夫だもん!!」


両方の頬っぺたをぷっくり膨らませて、プンスカ怒り始めた。

まぁ、可愛らしい。

グフフ…

どれ、一つまさぐってみるかなぁ?


「デュフフ…」

「い、いやぁ!?ぁんん!!変な感じがするよぉ!」

「ふぇぇぇ、小さい子に手をだしたら、ダメですってぇぇぇ」

「は、放せぇぇ!?性欲を持て余す!!」


くっ、あとちょっとだったのに…!

予想外だったのは、地味にフェルちゃんがプァワァー持ちだったことだぉ。

必死そうだったから、きっと火事場の馬鹿力ってヤツでは?


「はぁ…はぁ…」

「ひぃひぃぃぃ…恐ろしい力でしたぁ~」

「おのれェ」


二人とも、肩で息をしてる。

マイちゃんは、衣服が乱れて眼福な事になってる。

仕方無いなぁ、今日はこのくらいにしてやるぜ!

お、憶えとけ!?


「早速だけど、そこの【捕えるロープ君】全部買うぉ。フェルちゃんのブラジャー代と一緒にキャッシュカードで……ふっ、なんかかっこいい」


一度言って見たかったんだよね。


「きゃっしゅかーどって、なに?意味分かんないんだもん!」

「…………現金で払います…すいません」


キャッシュカードなんて、そもそも無いじゃん!!

何言ってるんだろ…

恥ずかしいわぁ…


「それじゃあ、公用金貨1枚と銀貨10枚だよ!!」


て事は、【捕えるロープ君】が10本あるから、【捕えるロープ君】は一本銀貨3枚で、ブラジャーが銀貨10枚かぁ。

ブラジャー高いね…

【捕えるロープ君】の三倍とちょっとあるよ。


「了解。…はい、金貨1枚と銀貨15枚」


アイテムボックスから、金貨と銀貨を取り出して、小さい手に握らせた。


「銀貨が五枚多いよ?」

「いいのいいの。お触り賃(お駄賃)と思って取っといてね」

「う、うん」


ふっ、依頼を達成しまくってるけど、基本的に小鹿亭の宿泊代金にしか使ってないから、有り余ってるんだよねぇ。

そもそも、サレン金貨だって腐る程あるしね。


買い取った【捕えるロープ君】を直ぐにアイテムボックスにぶち込んだ。

何時までも手で持ってたら、自分が捕縛される可能性があるからねぇ。

まぁ?

捕縛されたところで、引き千切って脱出すれば良いんだけど、せっかく買ったアイテムを、自分で破壊するのも勿体無いじゃん。


「それじゃあ、もう行くね」

「うん!ありがとー、またね!」


マイちゃんは、私達がお店を出て、見えなくなるまでブンブン右手を振り続けてくれた。

うーむ、幼女も中々…


二人で、来た道を戻って暫く歩く。

さっきから、野郎共が頻りにこっちを見て、ひそひそ言ってら。

どうしたんだろ。

はっ!

そうか、私から滲み出る暗黒の大魔王オーラに畏れおののいているんだなぁ!?

ふぅっはっはっはっはっはっはっはっ!!

どうだ!我を崇めよ畏れよ奉れ!!


「ふぅっはっはっはっはっはっはっはっ!!」

「ひゃぅっ!?虐めないで虐めないで下さい!!」

「あ、いや、ごめん。なんさぁ、野郎共がこっち見てひそひそしてるんだよねぇ」


適当にいた、もやしみたいな野郎をヘルム越しに睨んでみると、何故か急に硬直して、後ろにひっくり返った。


え?何?私のせい、あれ?何かのスキルでも発動したとか。

ま、まぁ、顔を見られてないから、私が睨んだかどうかなんて、他人からは分からないよね。

さっさとギルドに行っちゃお。


「少し早歩きでよろ」

「ほぇぇ?わ、分かりましたぁぁ」


前方に、小さく見えてきた大きな建物に小走り気味に、近付いていく。

なんだか、何時にも増してオッサン達の出入れが激しいような気がする。


「どうしたんだろ」

「ほぇ?うわぁ…大きな建物ですねぇぇ」

「いや、そう言う事じゃなくて…」


走りながらギルドの中に入った、ビキニアーマーのオッサンの後について入る。ギルドの中は、怒号や野次罵声が飛び交っていて、それに混じって本物のオッサンも度々、宙を横切ってる。


ちょ…ドラゴン○ールかぃ!?

超かっこいいじゃん!

一体誰が投げて…い、る?


「あんた達、ギルド内で喧嘩は御法度だって、何時も言ってるでしょ!!受付嬢舐めんじゃないわよ!!」


また一人また二人と、頭を鷲掴みにされたムサいオッサン達が、天井に叩き付けられたり、投げられて壁にぶつかっている訳で。


そして、絶対体重100キロ越えてそうな筋骨隆々なオッサン達を片手で投げてるのは、偽乳ことパチグラマスなノンナさんだった。


「ぅえぃ…」

「ひぃっ!!」


憤怒の形相で、オッサン達を千切っては投げ千切っては投げているノンナさんは、どう見ても大型モンスターにしか見えない。


私こないだ思ったんだ、やっぱここ異世界だって。

常識?なにそれ美味しいの?

月が三つある時点で棄てましたけど何か。


「あばよ、更なる常識」

「感傷に浸ってる場合じゃぁ、無いですよぉぉ!!ひぃぅ!?」


哀の愁を身近に感じて、余韻を心全体で浸ってたら、流れオッサンが飛んできた。


「おっと」


ギリギリで頭を掴んで、ノンナさんに投げ返してみた。

ふふふ、こんな事造作もないぜ。

何故なら!私は!闇の大魔王だからだ!!

ふぅっはっはっはっはっはっはっはっ!!



YSEロリコン!

NOタッチ!

ち、違うんです!?私はロリコンでは(ry


『何それ漢字豆知識クイズー!パチパチパチ

このコーナーでは、普通使わない単語やトリビアな漢字の読み方とかを出題します!

正解しても何も無いけどね。

それでは行きます!


『空五倍子』


これはなんと読むのでしょうか!

出来ればパソコンで調べるのはやめましょう。

そして、前回の答えの発表です!


『造酒司』と書きまして、『みきのつかさ』と読みます。

大昔の宮内省に存在していた役職で、お酒やお酢などの醸造を司っていたそうです』

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