戦乱の兆し(2)
そういえば、劇場版シュタインズゲートを見に行って来ました。
いやはや、感動して眼から汗が・・・クリスたん、なんて健気なんだっ!!
「便利ですよぉ。なんと分別から洗濯まで何でもござれ」
「良いわね。私も欲しいわ。瞳子さん、頂戴?」
「ちょっと、無理そうですね~」
「あら、残念だわぁ」
クスクスとユリアさんが笑い出し、お互いに吹き出してしまった。
うーん、ときめいてしまう笑顔が眩しいです。
堪えろ、堪えるんだ私!!
彼女は人妻だぞェ…
と、とにかく間違いを犯す前に、戦略的撤退に移行しなければ!
「じゃ、じゃぁ…取り敢えずギルドに行って来ますね」
「分かったわ瞳子さん。気を付けて行ってらっしゃい」
さて、ほんじゃあ一旦部屋に戻って、リーラちゃん達と合流しようかな。
【ゴブリンロード】ことフェルちゃんと、二階の部屋まで戻る。
扉を開けようとドアノブに手を伸ばしたら、内側から青騎士が開けたので、スカって前につんのめってしまった。
おのれ青騎士めぇ…
「うをっと」
「ちょ」
あぁ、転ける。
どうせなら、青騎士も巻き込んでくれよぅ。
【アダマン・フルメイル】を装備してっと。
青騎士は、反射的に受け止めようと手を伸ばした。
そのまま、青騎士に向かって倒れ掛かる。
「な、なんだ…この重さうぇ!」
「とうっ」
ドスン!ミシミシ…
青騎士をそのまま押し潰してみたぉ!
どれ、もう少し体重をかけてみよう。
「ぐぇ、ちょ!し、死ぬ!死んじまう!!」
「死んでしまぇ」
「なんでだよ!!ど、退いてくれ!お、重ぃ」
「仕方無いなぁ」
しょうがないなぁ、まぁホントに死なれちゃ困るから、退いてやるかぁ。
もがいている青騎士の上から、取り敢えず退いてやる。
「ぶへぇっ、し、死ぬかと思った…」
顔面を真っ赤にしながら咳き込んで、ヒィヒィ言ってら。
「リーラちゃん」
「はい」
奥に居たリーラちゃんが、青騎士を避けてこっちにきた。
「一緒にギルドに行かない?フェルちゃんもとい【ゴブリンロード】ちゃんを、ギルドに登録させようと思ってさぁ」
すると、リーラちゃんが少し残念そうな顔をした。
やっぱり、リーラちゃんはヒロインちゃんだね。
グヘへ…
「すいません瞳子さん。ちょっと用事があるんです…」
あらま、そんじゃあ仕方無いね。
私は教養ある大人だから?ちゃんとそこら辺、弁えてますけど。
「分かったぉ。気を付けてね。青騎士の方は?」
「わ、悪い…はぁはぁ…げへっ、オレも用事があるんだ…」
数回咳き込みながら、何とか答えてきた。
なんか、ちょっと悪い事した気がするぉ。
ヒールくらい掛けてあげようかなぁ。
「青騎士」
「ゴッホゴッホ…なんだ?」
なんか咳の音が、「ひまわり」の作者の名前を言っているみたいに聞こえる。
「ヒール!」
淡い若草色の光が青騎士を包んだ。
それにあわせて、青騎士の呼吸が落ち着いてきた。
咳も当然とまる。
「わ、悪い…」
「まったくだよ。まぁ、こっちもごめんね」
「おう」
ふぅと一息吐いて、青騎士はベッドの縁に座った。
なんか考える人みたい。
「それじゃあ、行って来るぉ」
「おう」
「お気をつけて」
二人に見送られて、小鹿亭を後にした。
風鳴り街道を、ギルドとは反対の方向に歩き出す。
そう言えば、ここ数日で仲間が一気に増えた気がする。
気が付いたら、仲間が百人になってたりして…
美少女が百人…百人のハーレム…大奥…良い!何か良いぞ!!
作ってやろうじゃないの。大奥を!?
「ふぅっはっはっはっはっはっはっはっぁ!!」
「ひゃうっ!?虐めないで虐めないで…」
暫く歩くと、目的の小さなお店が見えてきた。
相変わらず、マイちゃんが切り盛りしてるんだろうなぁ。
きちんと、店の周りは掃除されてて綺麗なんだよね。よくやるよねぇ。
「おっぱいが、むずむずしますぅ…」
「どれ、オジサンが揉み揉みしてあげようかぁ?」
「や、止めて…下さいっ!」
仕方無いなぁ。
だが!
私がこれで諦めると思ったら大間違いだぜぇぇぇ!!
チャンスは幾らでもあるもんね!!
いざとなったら、ダンジョン内でもヤっちゃうもんね!!
午前中のせいか、お客さんの影が無い店内に入る。
奥のカウンターに、暇そうに頬杖をついていたマイちゃんが、私達を見た瞬間に、パッと姿が消えてカウンターの横から出てきた。
あ、身長が足りないから、高めの椅子に座ってたのね…
確かにカウンターの縁まで頭の天辺が届いてないもんねぇ。
「いらっしゃいませ!…あれ、瞳子さん?」
「そうそう、瞳子さん。先日ぶりぶり」
「マスター、ちょっと汚いですよ」
な、中々鋭いツッコミをするではないかミルクたん…
「今日はどうしたの?あ、また“アレ”を買いに来たとか…」
「ち、違う違う!今日は、この娘のオπに合う、ブラジャーか何かを買いに来た訳」
「そうだったの。それじゃあ、そこの白い人、こっちに来て?」
「ほぇぇ?」
私の後ろで、キョロキョロ店内を見回していたフェルちゃんに頭を向けて、可愛らしくちょこちょこと手招きした。
急に名前を呼ばれて、びっくりした様子のフェルちゃんは、びっくりした顔のまま、マイちゃんに連れられて、店の奥に歩いて行った。
うーん、暇になったぞ。
何か新しい、めぼしいモノでもないかなぁ。
探してみよう。
しっかし、今日も整頓されてるなぁ。
だけど、怪しい物品も多いね…
前回同様思うんだけど、一体全体この三角フラスコの中で、コポコポしてる液体の用途はなんぞや?
臭いを嗅いだらヤバい気はプンプンしてるし…
えっと、商品名は…
【本日の目玉商品!合成エリクサー】
エリクサーって、あのエリクサー?
体力全回復するやつ?
でも、合成って書いてあるしなぁ。
これ飲むわけ?
いやいやいや、こんな常温でコポコポしてて、臭い嗅いだだけで昇天しそうな怪しげな液体を、飲んだら死んじゃうでしょ…。
謎だぁ…
そうだ、せっかく来たんだし、魔物捕獲用の【捕えるロープ君】を調達しておこうかなぁ。
在庫全部とか。
ふぅっはっはっはっはっはっはっはっ!!
「ふぅっはっはっはっはっはっはっはっ!!……ふぅ…」
誰も反応してくれないと、やっぱり悲しいね。
いやん、これはそう言うプレイなのね!?
濡れる!!
あと二話くらいで、第二章に突入する予定です。
最近何故か忙しいので、更新速度が低下しますが、何卒ご容赦を・・・
『何それ漢字豆知識クイズー!パチパチパチ
このコーナーでは、普通使わない単語やトリビアな漢字の読み方とかを出題します!
正解しても何も無いけどね。
それでは行きます!
『造酒司』
これはなんと読むのでしょうか!
出来ればパソコンで調べるのはやめましょう。
そして、前回の答えの発表です!
『汀』と書きまして、『みぎわ』と読みます。
みぎわとは、海や湖の水と陸地とが接している部分のことです。決して、ちび〇子ちゃんに登場する、眼鏡でおさげで、デブチンのお方ではありませんのでご注意を』




