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戦乱の兆し(1)

遅れに遅れて申し訳ありません。

突然、スランプなるものと、バイトによるデゥエットの一大攻勢に遭ってしまいました…


短いです

「ふぇぇぇ~、止めて下さいぃぃ!」

「グヘへ、良いではないか良いではないかぁ!」

「そ、そんなご無体なぁぁぁ…」

「瞳子さん、何やってるんですか?」


小鹿亭の一室で、新しい仲間である【ゴブリンロード】ちゃんの、薄汚れた装備を剥ぎ取る真っ最中なのだよ。


中々嫌がるので、ただ剥ぎ取るだけじゃなくて、面白味も混ぜてみた訳で。


なんて言えないよねぇ…


「と、殿様ごっこ?」

「ほぇ?」

「トノサマって、なんですか?」


お殿様を知らないとは…

と言うか、殿様って言葉自体無いんじゃないかなぁ。

まぁ、取り敢えずこの娘を脱がさなくては…


「デゥフフ」

「ひぃっ、恐いです!」

「何時もの事ですから」

「えぇぃ!黙れ黙れぃ!!リーラちゃん、【ゴブリンロード】ちゃんがばっちいから、服を脱がすのを手伝ってちょ!」

「は、はぁ。そう言う事なら」

「ふぇぇぇん、虐めないで下さ~い!」


リーラちゃんと二人で、両脇からガッチリ掴んで騎士甲冑を脱がしにかかる。


しっかし、またボロい鎧だなぁ。

あっちこっちに切り傷があったり、へこんでたり、金具が取れ掛かったりしてるぉ。

あっ、ちょっと壊れた…


ひょいひょいと二人でパーツを外して行く。

外される度に、泣きそうになるのは、これはこれでイケるぉぉ。

さぁ、後は胴丸を外したら、そこにある山が拝めるんだぉ!!

フヒヒ、オππ(オパーイパイ)


「さぁ、最後の一枚…」


どれどれ、拝まして貰いましょうか。


留め金をパチンと外して、ガシャンと胴丸を落とす。


「おぉぉ、これは…!」


お椀型のDですな!

フフフ…これは貴重な戦力になるぉ!!


インナーを内側から盛り上げている八ヶ岳が、たゆんと揺れる。

少し本人が暴れるから、更に揺れる。

それを揺さぶって更に更に揺れる。


ウホッ、良いオπ(オパーイ)


「止めて下さいぃ!!ふぇぇぇ~!」

「お次は服でっせ!!」

「な、なんだか、私まで瞳子さんになった錯覚が…」


茶色のインナーを追い剥ぎの様にもぎ取り、たわわなけしからん八ヶ岳を解放した。


我らは、栄光ある山脈解放軍である!

我々は、全世界の山脈を解放する為に立ち上がった、オッパレタリアートである!

同志諸君!今こそ右手で極めた技術を手に立ち上がる時だ!!

立てよ同志!!

我々はここに、全世界に向けて、解放宣言を宣言するものである!!


「ぐすっ、もうお嫁さんに行けませぇん…」

「私が貰ってあげるぉ?」

「瞳子さん…」


そのまま、一人で【ゴブリンロード】ちゃんを一階の風呂場に引き摺って行き、魔法で沸かしたお湯に放り込み、全身をくまなく洗う。

特に八ヶ岳とか八ヶ岳とか八ヶ岳辺りにを念入りに。


「ふぇぇぇん…あっ、んんあっ!!」

「良いぞ良いぞー!!」


リーラちゃんとは、また違った素晴らしさ。

んん~、たまらんなぁ!!


モチモチしてて、指に吸い付いて来るなんて、なんて淫乱な肌してるのかしらん。

うむむ、ゴブリン侮れん…


「瞳子さん、新しい娘ってその娘かしら?」


ユリアさんが扉を開けて、首だけを覗かせた。

なんか生首が出てるみたいで、ちょっとホラー。


「そうですよ。【ゴブリンロード】ちゃんです」

「そうなの?」

「ふぇぇぇ、【ゴブリンロード】は名前じゃ無いですよぅ」


あれ、わたしゃてっきり、【ゴブリンロード】が名前だと思ってたぉ。


「ボクには、ちゃんとフェルって名前が有りますよぅ。【ゴブリンロード】ちゃんなんて、【人間】ちゃんって言ってるのと同じなんですからね!」

「そ、そっかぁ、悪かったぉ【ゴブリンロード】ちゃん」

「ごめんなさいね、【ゴブリンロード】ちゃん」

「二人が虐めて来ますぅぅぅ…ひっぐ…」


うわっ、泣き始めちゃったよどどどどうしよう…

もう何処が地雷か分からないぉ…


取り敢えず、ユリアさんと一緒に宥めて何とか泣き止んだ。


まったく、一時はどうなる事かと思ったぉ。

後は服を着せて、ギルドに登録しに行くだけだね。

別に、ダンジョン潜る事位登録無しで良いじゃんって思うんだけどねぇ。


さて、服を着せるにも、どんな服を着せようかなぁ。アイテムボックスの中に、何か良さげなヤツは…



【ビキニアーマー】


うーん、個人的には是非とも着せたいけど、街中歩けなさそうだから、今は却下。


【火竜のレザーアーマー】


赤が強すぎて、悪目立ちするから却下。


【ホワイトバニーのバニースーツ】


これも、後で着てもらうとして、却下。

てか、ましなモノが出てこない件について。


【緑の妖精さんの服】


……リーラちゃんに着てもらいましょう。


【新妻のエプロン】


な、なん…だと?

なんと期待の裏切らないモノが入っとるんや…

是非とも全員に装着して、ムフムフしたいですな!!

てか、こんな装備品あったっけ?


【ジャスティス・ザ・ホワイトロード】


お、何か良さげなフルメイル発見。

どれ、召喚してみよう。



アイテム欄から召喚すると、一瞬で床に白く輝く純白の騎士甲冑が出現した。


形は少し角張っていて、唐草模様みたいなレリーフが全体に刻まれていて、ちょっとかっこいい。


あとは、インナーだね…

合うヤツがあるかなぁ。

おパンツは私のを貸せば良いとして、ブラジャー的な物はどうしよ。

私のは大きいし、かと言ってリーラちゃんや青騎士のは合わないだろうからなぁ。

だけど、私は解放軍の指導者だからなぁ…

と言いつつも、自分も【喪女のブラジャー】装備してるんだれどねw


…うーん。

何か良い案が…

あ、マイ雑貨屋さんで買えば良いかな。

それまでは、上半身裸エプロンで…


「それじゃあ、はいパンツ」

「ほぇ?」

「次に甲冑着て」

「ほぇぇ?」

「ヘルムは…別に今は被らなくて良いかな」

「はぅぅぅ…おっぱいが変な感じですぅ…」

「あとで、マイ雑貨屋さんに行くから、我慢してちょ」


純白のパンツと純白の騎士甲冑で、取り敢えず色を統一してみた。

深い意味は無いぉ。


「瞳子さんのそれ、便利ねぇ」


ユリアさんが、【ジャスティス・ザ・ホワイトロード】をコンコンと叩いた。


言われてみれば、便利だよね。

幾らでも持てるし、かさ張らないし、重く無いから。

商人の真似事でもしたら、かなり儲かりそうだけど、そんな事しなくても大魔王クオリティーで、お金なら沢山有るぜ!


さすが私だ、財布が緩んでも何とも無いぜ!?


コ〇カ・ラサ『さすがゴッグだ、何ともないぜ!』

瞳子さん『さすが私だ、何とも無いぜ!』

コ〇カ・ラサ『このゴッグの装甲が、バルカンぐらいでやられると思ってるのかよ!』

瞳子さん『この私のお財布が、城買ったぐらいでやられるとでも思ってるのかよ!』

コ〇カ・ラサ『アンタとは気が合いそうだぜ!』

瞳子さん『おうともさ!』

二人で『『さすがジ〇ンだ、ないともないぜ!』』


『何それ漢字豆知識クイズー!パチパチパチ

このコーナーでは、普通使わない単語やトリビアな漢字の読み方とかを出題します!

正解しても何も無いけどね。

それでは行きます!


『汀』


これはなんと読むのでしょうか!

出来ればパソコンで調べるのはやめましょう。

そして、前回の答えの発表です!


『尉鶲』と書きまして、『じょうびたき』と読みます。

じょうびたきとは、ヒタキ科の鳥で、尉は老翁の事を意味するらしいです。どうやら、オスの頭部が白い事を白髪に見立てて、老人と掛けたみたいですね』

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