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トラップ

一日遅れてすいません。

あと、短いです。


「部屋の雰囲気が変わったね」


十一階層から、部屋の壁とか床の色が赤くなった。

なんだが、目がチカチカするぉ。


「私は、十五階層までが嫌いです」

「やっぱり、ボス部屋まで真っ赤が続くの?」

「そうです」


うわぁ、マヂかぁ…

元々目が悪いから、ちょっと厳しいなぁ。

ちゃっちゃか下に行きましょうか。


「じゃあ、穴でもあけますかぃ?」


この私の大魔王プァワァーで、床をぶち抜くなんて朝飯前だからねぇ!

降りる時だけ気を付ければ大丈夫だぉ。


「そうですね。十四階層まで一気に降りましょうか」

「お?またやるのか、アレ」


青騎士が、ニヤニヤしながら聞いてきた。

なんかウザいなぁ。

なんでだろ。


「別に嫌なら、階段探して降りればぁ?」

「いや!ぜんぜんそんな事無いぜ!」

「あそう。んじゃ行くよぉ」


右手を地面に向けて、穴を開ける。

う~ん、実に見事な穴…

うはっ!穴とかwエロスな響きがすんばらしい!!


「んじゃぁ、先に降りるね」


浮遊魔法で穴に入って、十二階層の床に見事に着地…フッ!


「私、やっぱりカッコイイ…!」

「何やってるんですか?瞳子さん」


ヒラリと、相変わらずパーフェクトな降り方で、リーラちゃんが降りてきた。

あれ?ここで華麗にポーズを極めている私って…


「あらよっと」


な、なんと言うことだ…

青騎士でさえ、平然と降りて来やがった。

私の取り柄って、火力だけ?


「…………」

「どうしたんですか?」

「…何でも無いぉ」


どうせ、どうせ私は火力とオπ(オパーイ)しか取り柄が無いですよっ!!

火力万歳!オπ(オパーイ)万歳!


「なぁ、こんな所に宝箱が三つあるぜ?」


…水を挿すヤツだなぁ。

と言うか、怪しい小部屋に降りて来ちゃったみたいだね。


九畳くらいの広さの小部屋に、学校の机くらいの横幅がある宝箱が、小部屋の中央にデンと居座ってる。


また、見るからに怪しい宝箱ですなぁ…

形はよくある宝箱だけど、装飾が無いし、おもいっきり木製だからなぁ…

どうなのよこれ…


「それは開けない方が…」

「は?」


ガチャ


アイツ開けやがった…


ビーッ!!ビーッ!!


あぁ…警報が鳴ってるよ。どっかのおバカさんのせいでね…

もうこのアホ騎士どうしようか…

よし、帰ったらヌッコヌコの刑だな。


「うわっ!な、なんだ!?」

「アホ騎士帰れー」

「瞳子さん、敵です!」


壁が割れて、ドバーっと魔物が雪崩込んで来た。

もう、完全に召喚系ミミックですね、本当にありがとうございました。


仕方無い、一丁やったりますか。

お得意の火力でね~。

何時もお馴染みの、タワーシールドとフランベルジュを召喚してっと…

たまには素手もアリだけど、SAN値が激減しそう。


「まったく、しょうがないなぁ」


適当に突っ込んで来たザコを、タワーシールドで殴り倒す。


「オレもやるぜ!」


凶悪な笑みを浮かべた青騎士が、多分ミスリル製の片手剣を腰から抜き放ち、近場の魔物に斬りかかった。

簡単に真っ二つにしてるよ…

やっぱりアイツ強いんじゃない?


「んじゃ、青騎士よろしく」

「は?えっ、ちょっ!?」

「ほら、余所見すると死ぬぞ~」


魔法で、敵愾心を下げてタゲを取られないようにしてっと…

ついでにリーラちゃんもね。


「リーラちゃん、攻撃しなくていいよ。青騎士が一人で倒してくれるって」

「そうなんですか?」

「手伝ってくれよ!?」


えぇ、私がコイツの尻拭いしなきゃいけないのぉ?

しょうがないなぁ…


「はぁ、まぁテケトーに手伝ってやるよ」

「普通に手伝ってくれよ!?」


注文の多い西洋…じゃなくて、注文の多いヤツだなぁ。

だけど、どうせちゃんとやってやらないと、何時までもうるさいからなぁ。


「分かったよっ!面倒臭いヤツだなっ!!」


最初の期待させた、凶悪な笑顔は何処へ行ったのやら。

所詮青騎士だった訳だ。


「おい、青騎士。おまいに補助魔法掛けるから、適当に頑張れ」

「お、おう」

「そらっ!エンチャントオブエクスキューショナー!!」


青騎士の足許に、金色に輝いている魔方陣が展開した。

ちなみに効果は、こんな感じ。



〈全状態異常耐性上昇大〉


〈自動回復〉


〈物理攻撃力上昇大〉


〈魔法攻撃力上昇大〉


〈物理防御力上昇大〉


〈魔法防御力上昇大〉


〈回避率上昇大〉


〈命中率上昇大〉


〈俊敏力上昇大〉


〈血の呪い添付〉


〈体力減少微〉



少しデメリットがあるけど、メリットの方がデカイ補助魔法をかけやったぜ。

まぁ、〈血の呪い〉はちょっとヤバいけど、青騎士程度なら素手で止められるから、大丈夫かな。

いざとなったら、マイ雑貨屋で購入した、『リーラちゃん捕獲してムフフしよう大作戦』用の【捕らえるロープ君】を大挙して放せば、大丈夫でしょ。


「な、何だか力が湧いてきたぜぇぇ!!」

「よし、行け青騎士!返り血は浴びないようにね」

「ヒャッハー!!」


ブシュバーッ!!


言った先から返り血浴びてら…

そんな事してたら、〈血の呪い〉が発動しちゃうじゃん。



おや?青騎士の様子が…

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