表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/113

商業区一番の喫茶店…(1)

すいません、昨日今日、投稿予約をしたと思っていたら、手違いで出来ていませんでした…申し訳ありません

あ、あと短いです

「今回はこのお店です!商業区で一番人気の喫茶店ですよ!」

「おぉう…!」


ダンジョンを出た後、リーラちゃんに導かれ、北商業区のとある一角に連れて行かれた。

外から見ると、中々オシャレな雰囲気がする。

なんか、人はたくさんいるけど、隠れ喫茶店みたいな感じがする。


リーラちゃん曰く、商業区一番人気の喫茶店だけあって、かなり席が埋まっていらっしゃる。

うーむ、これだけ繁盛してたら不味いモノは出ないよね。

いや、出てくるはずがない!と、思いたい…


「いやー、やっぱ王都って活気があるな!オレの故郷じゃこうはいかねぇな」


別に誰もおまいの故郷の事など聞いとらんわ…

しかし、お昼だから人がいかんせん多いなぁ。

座れるん?

いざとなれば、最近大魔王プァワァーでコミュ力アゲアゲなこの私が、ちょちょいとやったれば良いけどね!?


「瞳子さん、あそこが空いてますよ!」


リーラちゃんが、シックな雰囲気の店内の、角の席を指差した。

ちょうど、座ってた人がお会計しに席を立ったところみたいだね。


「行きましょう!」

「マスター、どんな美味しい物が出てくるか楽しみですね!」


なんか二人ともスゴい張り切ってるね…


ロウソクと灯りの魔法を使っている、結構明るい店内に入って行く。

多分、アロマなロウソクを使ってるんだとおぼしき、ラヴェンダーな香りが、辺りを漂ってくる食べ物の臭気と混じって…お腹すいたぉ!これはお腹がすく香りだぉ!?


とにかく、さっさと座っちゃお。


「ふい~、どっこらせ」


四つ席の、壁際の奥の席に腰掛けた。

リーラちゃんは私の隣で、青騎士は向かい側に座った。ミルクたんは、

うーん、今回は当たりな気がしない事も無いよねぇ。座ったら直ぐに店員さんがお冷や持って来るし。


「良い雰囲気のお店だね。期待期待」


ふふん!とリーラちゃんが慎ましいオπ(オパーイ)を突き出して胸を張る。

どれ、揉んでみよう。

…ウヒヒヒ。

モミモミ、ちょっと成長したかな?


「あんっ…瞳子さん!」

「ウヒョウヒョウヒョ!!相変わらず良いオπ(オパーイ)してるよぉ!」

「だから!瞳子さん、おじさんみたいですよ!」

「お、おじさん。リーラちゃんをペロペロしたいんだな!」


リーラちゃんにいたずらしていたら、店員さんがメニューを持って来たから、一旦止める。

もちろん、一旦だよ?一旦。

メニューが目の前に出されたんだけど、なんかおかしい…目の錯覚かなぁ…国語の教科書並みに分厚いんだけどぉ…

なんか、三人はキャピキャピ騒いで捲ってるけど、これって普通なわけ?



『練乳ステーキ』

おう・


『アンデッドプギーの脳餡掛けかき氷』

おおぅ・・


『グルーミークラブの臓物タルト』

おおおぅ・・・



等々…地雷臭しかしねぇ!?

いや、地雷そのものだよっ!?

これは未知との遭遇ならぬ、死神との遭遇だよ!?

死ぬでしょ!アンデッドの脳ミソ食べて平気な筈が無いよ!!

この店を見た時の儚い希望を返して!?

僅かに雰囲気に掛けた私の希望を返してよ、ねぇ!?


しかも、そんなゲテモノな料理で埋まってるメニューなんてメニューじゃねぇ!?

畜生めーーーっ!!!!

ヒィィィィィ!!


「瞳子さん瞳子さん!何食べますか?」

「わ、私は今回は良いかなぁ…」


食べたら死ぬかも知れないし。


「でも美味しそうですよ?この『フルーツとキラービーのはらわた盛り合わせ』とか、瞳子さん好きそうじゃないてすか」


いやいやいやいや…誰が好き好んでデカイ蜂のはらわたなんて食べなきゃいかんの!?

これはあれだよ、食べた直ぐ後に料理人が来て、すみません毒線取るの忘れてましたぱてぃーんだよ。

悪意を感じるよねぇ。


「じゃあ、私の頼んだ物を一緒に食べません?」

「い、いやぁ…食べよう、かなぁ?なんて」

「私もマスターと一緒に食べたいです!」

「おぉう…」


に、逃げ場が無い…どどどどうしよう!?

このままでは、成り行き的に食べざる負えない状況になってしまう…


「店員さん!バイオレット・ヒップモンキーの腸詰めバニラアイス大盛り二つくださーい」

「はい、ただいま」


リーラちゃんが、向こう側にいた店員さんに手を上げて注文してしまった。

笑顔で店員さんが注文を取り、奥に引っ込んだ。


終わりだ…終わった…

なんと言うモノを注文してくれたんや…

これは猿の呪いだ…そうに違いない!

ち、畜生!お尻のバイオレットなモンキーの腸詰めにされた、バニラアイスなんて美味い筈が無いぉ!

絶対殺す気なんだお!


「おい、ライデンシャフト・ヴァルカーン・ヴィントホーゼ三世」

「な、なんだよ」

「お前名前長いんだよ」

「知ってるよ!!」

「んで、ライデンシャフト・ヴァルカーン・ヴィントホーゼ三世も腸詰めバニラアイス食べる訳?」

「当たり前だろ。何言ってんだ?」


だ、ダメだ…

青騎士も食べる気満々だぁ。

一体どうすれば?

いや、どうしようもない…


「ところで、瞳子さん」

「……はっ。な、何?」


一瞬絶望で意識が飛んでたよ。


「どうせ瞳子さんの事ですから、今日ギルドに行ってもランクアップしますよね?」

「ま、まぁするぉ。だけど、ギルドに行くとしたら明日だね」

「どうしてですか?」


さも不思議そうに、リーラちゃんが首を傾げる。

ウホッ、かわええ~。


「まぁ、昨日今日でランクアップしたら、怪しまれそうだからかな?」

「確かに怪しまれそうですね…だからそれを避けたい訳ですね?」

「そう言う事!……ふ、ふぅっはっはっはっはっはっはっはっはぁ!!」

「失礼します、お客様。大きな声は他のお客様のご迷惑になりますので、お控え下さいませ」

「すすすすみません!?ごめんなさいもうしません…!」


ダンディーなお髭の店員さんが、にこりと笑って一礼して、業務に戻って行った。

お、怒られてしまった…

場所に気を付けよう…

よいこのみんなは、ゼッタイにマネしないでね!


「まったく、ダメなやつだな」

「おい青騎士。お前にだけは言われたくないよ」


くそぅ、青騎士にダメ出しされるなんて、屈辱だぁ…

少しして、先程のダンディーな店員さんが、お皿に乗った不気味な物体を持って来た。

明らかに食べて良い物の気配がしない…


デローンとした赤黒い腸に、バニラアイスが詰まっているらしく、膨らんでる。ぶっちゃけ、見た目は出来立てホヤホヤのソーセージ。

いやぁん、なんかエッチだわぁ~…すいません。


「お待たせ致しました。バイオレット・ヒップモンキーの腸詰めバニラアイスをお持ち致しました」


音も無く、ソーセージが幾つか乗ったお皿をテーブルに置いた。

少し生臭い…

アロマな香りは、実はこれの臭いを隠す為だったんじゃないか?

ヤバいぞ…これはヤバい!?


「んじゃ早速。一口頂きますよっと」


ホクホク顔の青騎士が、両手を擦り合わせた後に、ナイフでソーセージを切って、口に入れる。

もぐもぐと咀嚼して、ピタリと動作が止まった。



なんか、短くて申し訳ありません。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ