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いざダンジョン一階層へ(1)

私がウサギとジャンケンしてら。

う~ん、でも今度は野球拳かぁ…ウサギとやってどうするんだろう?

毛皮でも剥ぐのかなぁ…

うわぁ、グロそう…

そう言えば、羊や家畜の皮を剥ぐ時って、唇を切ってコンプレッサーで圧縮空気を入れてやるって聞いた事がある…なんでも肉と皮の間に空気が入るから、勝手にビロビロって剥がれるらしい…


あ、また負けた…もう私パンツとブラジャーだけじゃん…いやん、みないでぇ!


「………………!!」


さて、本日もやって参りました。




キーィィーーィィィィン!!




「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?耳がぁ!?私の耳がぁぁぁ!?」


こ、鼓膜がぁ!?と言うか頭が爆発するぅ!?


「何をするだぁーーっ!!」

「瞳子さん、そのセリフ好きですね」

「めっちゃ大好き」


何言ってるんだ私は…


「ところでリーラちゃん…」

「?何ですか、瞳子さん」

「何でフルメイル着てるの?」


そう、目の前に座っているリーラちゃんが装備していたのは、何時もの鉄色をした軽装備(胸当て、脛当て、右腕だけに籠手)ではなく、ヘルムこそ被ってはいないが、全身を覆う白銀に輝くフルメイルだった。

所々丸みを帯びているので、何となく女性用だと分かる。

それ以外の特徴は、黒い線で装飾されていて、何となく唐草模様に見えてしまう…ププッ。


「用心に越した事は無いですからね。色々な意味で」

「そ、そうなんでございますね…?」

「それに、今日から依頼をこなして行かないといけませんし、少しダンジョンに潜りたいですしね」


そっか、私も冒険者になったんだっけ…

まぁ、私には依頼の件数の問題を一発でクリアする秘策があるもんね!

ふうっはっはっはっはっはっはぁっ!!


「んじゃあ、もう起きようかなぁ…………あれ?」


動けん…指先と首しか動かないんですけど…何で!?


必死に首を動かすと、どうやらぶっとい鎖でぐるぐる巻きにされているみたいだ。

なんでぐるぐる巻きに!?


「あのぉ、鎖、外しては頂けないでしょうか?」

「仕方ありませんね」


この位置からは見えなかったけど、どうやら手のひら大の厳つい南京錠で、鎖をとめていたらしい…

鎖の環一つ一つもやたらゴツい…これ巨人でも拘束する為の物じゃない!?


何とか鎖は取れたけど、鎖を取る時に、リーラちゃんが悪代官役で、私が芸者さん役をやって、鎖を帯の代わりにしてくるくる回転しながら外したのは意外に燃えた。


地味に面白かったぞっ!


やっと解放されて、服を見ると寝汗なのかわからんが、全身びしょびしょだった。

だが、こないだの『ヘルム・ゲ〇ンチョの海事件』で分かった事だが、アイテムボックスに一度収納してしまえば、綺麗な状態になる事が判明しているのだっ!!


と言うわけで、ステータス画面を開いて装備のタブから、すべての装備を解除する。

一瞬でスッポンポンになった。

胸ポケットに入って寝ていたミルクたんが放り出されて、慌てキャッチしたぞ★めっちゃ焦った…


「と、瞳子さん!?」


リーラちゃんが顔を真っ赤にして、両手で顔を隠した。

いや、私達女同士でしょ…しかも、指の隙間からしっかりこっち見てるし……

いやん、エッチ~


「(うわぁ…大きい………それに比べて…はぁ…)」


おぅ見てる見てる。

もっと見せ付けてやろう~ドヤッ。


「どうだ~?Eだぞぅ。スゴいだろ、えっへん」


近くでぶんぞり返ってみた。


「うわぁ…」


そのあと、露出は満悦したので、放り出されたミルクたんを谷間に挟んでみた。


「マ、マスター!?…凄く柔らかいです…」

「ちょっ、ミルクたんモゾモゾしちゃらめぇ~………すいません」


ご満悦の様子のミルクたんを回収したので、さっさと服を着ましょうか。


再びステータス画面を開いて、装備のタブをタッチして、出でよ【喪女】装備!!と、【アダマン・フルメイル】!!

一瞬で、水色の半袖Tシャツと、花柄のパジャマ(下)と言う出で立ちになる。

その上にすぐさま黒い甲冑が転送された。

個人的には、プリ〇ュアの変身シーンみたいだったら良いのに…なんて思ったり。


「ああっ…もったいない…」


あら、まだリーラちゃんが私のオπ(オパーイ)をガン見してますよ…

そんなに触りたかったのかしらん。

というか、何がもったいない?


「ささ、ダンジョン行くんでしょ?」

「……あ、はい!」


焦ってる焦ってる…グフフ…さて、今日の夜は昨日マイちゃんのお店で買ったブツを使おうかなぁ…疲れている時に使えば効果抜群なはずさぁ…ウヒヒヒ…


そうと決まれば、さっさと行ってぇ。

くたくたになるまで疲れてさせてやるぅ!!


「さぁ行こう!一秒でも早く!ハリー、ハリーハリーハリーハリーハリーぃぃっ!」

「と、瞳子さん!?きゃっ!!」


ぐずぐずしている暇は無いのだ!!

たとえこの身が暁の陽光に焦がされようと、エロスには代えがたい!!

いざ行かん!奈落の迷宮にっ!!


…とその前に、職業を【忍】に変えて…


「影分身の術、なんつて…うをっ!」


ドロンと眼の前に煙が四つ立ち上った。

そして、煙の中から四つの影が飛び出した!……

四人とも背丈は一緒、横幅も一緒、格好も一緒。

ただし……


「「「「にん!」」」」


セリフを除く。

……えぇぇ……セリフがダサいよ。何ですか、にん!って…

しかも、四人とも最初から【アダマン・フルメイル】着てるし…

まぁ、仕事をこなしてくれるなら良いや。


「えー、私の言いたい事は分かるよね」

「「「「にんにん!」」」」


本当に分かってんのかよコイツら!?

絶対に分かって無いでしょ!!

まぁ、腐っても大魔王であるこの私の分身だしね…


「んじゃ、あとは宜しく」


一斉に一礼すると、影分身達は散開しながら、中層区に向けて走り出した。


「瞳子さん、今のは…?」

「…聞かないで下さいお願いします……」

「は、はぁ」


恥ずかしすぐる…

自分の分身のしゃべり方が「にん!」…だけなんて……

鬱だ……


お目当てのダンジョンは、聞いた話によるとどうやら中層区にあるらしい。

今日こそは他に気を取られないぞ!!

と言うか、朝が早いからまだお店が開いてません。


二人で風鳴り街道を歩いて行く。

時折、街道を一直線に抜ける風が、フワッとリーラちゃんのゆる三つ編みを浮かせる。グヘへ、実はこのリーラちゃんの髪型って、私の好みなんだよね!!

だけど朝の風って、結構気持ち良いんだねぇ。

ヘルムのスリットから風が入ってきて、【喪女の丸眼鏡】を迂回して眼球直撃してるんだよねぇ。


下層区と中層区を分ける様に一周する街道にぶち当たった。

このまま、関係無く真っ直ぐに行けばギルドに着くけど、ダンジョンは中層区の端みたいなので、山手線みたく一周している街道を右回りで歩いて行く。

ちなみに、このような街道は層の分かれ目に存在しているらしい。


暫く歩いて行くと、酒場や武器屋や道具屋が密集し始めた。


「もうすぐですよ…ほら、見えて来ました」

「どれ?」


リーラちゃんが指差す方を見るが、衛兵風な格好をした人物が1人立ってるだけ…

どいうこと?


「…えぇと…」

「近くなれば分かりますよ」


近付くに連れて、意味が分かって来たぞ……

結論から言いまして、確かに入り口出口一緒だけど有りました。

地面にあることを除けばな!!

なんじゃこりゃーっ!!

バカなの?死ぬの?と言うか作った奴今すぐ死ね!!


そこにあったのは、直径20メートルもある穴。縦穴!!

よく見ると、ラベリングする為なのか、ロープが纏まって置いてある。

いや、無理無理、死んじゃうからね!?


「ここから、ロープを使って一階層に降ります」

「いやいやいやいやいや」

「大丈夫ですよ、一階層まで四メトルしか無いですから」


いや、四メトルしかないて…四メートルも、有りますよ…

確かに大魔王である私は落ちた位では死なんぞ!!

ふぅっはっはっはっはっはっはぁっ!!

けど、多分滅茶苦茶痛い…痛いのはやだぉ。


「行きましょうか」

「うぁぁ…」


高いぃぃ!!

超恐いよぉ!?

ロープ一本とかあり得ないでしょ!!


「先に行きますね」


リーラちゃんがするすると降りて……

えぇいっ!!女は度胸!!なんでもやってみるもんさ!!


ろ、ロープを垂らして…

手が震えるぅ…鎮まれ我右手ぇ!!ここで封印を解いてはいけないぃ!!


「南無三!!」


ロープに手をかけて、ひらりと穴に身を乗り出して…!



プチン



重みでロープが切れました。


プチンとか抜かしやがった…死んだな、私…あはははは…





ゴキャメキョグチャ





「んぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!」


首がぁ!腰がぁ!頭がぁぁぁぁぁ!!

全身の関節が在らぬ方向に向いてる気がするぅ!!

ひぃぃぃぃもうダンジョンやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


「大丈夫ですか!?瞳子さん!!しっかりして下さい!!」

「ぅ……あぅ………き、黄色……花ば……河原………おばぁ…ガク…」


またお婆ちゃんが見える…ほら、今度は石じゃなくて卒塔婆を投げてるよ。

痛い痛い!石より危険だからね!?卒塔婆危ない!!


「瞳子さん!」

「ハッ!危うく死んでしまう所だった…」


リーラちゃんがホッとした顔をした。

本当に死ぬ一歩手前だったお…


あとから気付いたんだけど、浮遊の魔法があったのをすっかり忘れてました。

色んな意味で壁ドンしますた…


くそぅ、帰りたいけどここで帰ったら落ち損だし、何よりリーラちゃんをくたくたに成るまで疲れ果てさせる事が出来ない!!

仕方無い…ヤるしか無いのね…


「もう、何が何でも今日中に次のランクに上がっちゃる!!」

「大丈夫そうで良かったです…でも今日中は無理じゃ無いですか?」

「行けますん」

「どっちですか…」


何のために影分身を放ったと思います?


「多分大丈夫」


リーラちゃんが頭を傾げたが、まぁこの際はうやむやにしてしまった方が上策だよねぇ…


「もう大丈夫だぉ、ささっ、先に行きましょ」

「本当に大丈夫何ですか?何かあったら言って下さいね?」

「うん」


優しいリーラちゃん…可愛い!!うひゅうひゅうひゅ!今晩が楽しみだぉ!!

あんな事でめげる私では無いのだ!!

ふぅっはっはっはっはっはっはっ!!


「ふぅっはっはっはっはっはっはっ!!」

「大丈夫そうですね」


追記(お遊びだけど本気ですw)

諸君、私は三つ編みが好きだ。

諸君、私は三つ編みが好きだ。

諸君!私はゆる三つ編みがだぁい好きだぁ!!

三つ編みが好きだ  ゆる三つ編みが好きだ  毛先三つ編みが好きだ

一本三つ編みが好きだ  二本三つ編みが好きだ  多重三つ編みが好きだ

複合三つ編みが好きだ  前流し三つ編みが好きだ  交互流し三つ編みが好きだ

なか三つ編みが好きだ  翼ちゃんが好きだ  リップ中尉(昔の、今のもだけど)が好きだ

平原で 街道で 塹壕で 草原で 凍土で

砂漠で 海上で 空中で 泥中で 湿原で

この地上で行われるありとあらゆる三つ編みが大好きだぁ


途中でごめんね。

全部書くと大変なのでこの辺で勘弁して下さい。

ですが、賛同してくれる同志諸君がいたら、是非とも評価して下さいぃ

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