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3-3

 秋瑾一行は客間へ通されると、まず李駿が詫びを入れた。

「本来は易府庁にてお出迎え致したかったのですが、任命の儀が終わり正式に任につくまでは部外者を入れるなとのことでして…。本来ならば我が家にご宿泊いただきたかったのですが、見ての通りお世辞にも広いとは言えない邸で、皆様をおもてなしすること叶いませんでした」

 頭を下げる李駿に、秋瑾はかぶりを振った。

「いえいえ、お気になさらず。宿の手配をしていただいただけでも十分ですよ」

 とそこへ人数分の湯飲みを持った男が客間へ入ってきて各人にそれを配り、最後に李秋へ茶を手渡す。

「紹介します。舒宥です」

 すると物腰の柔らかそうなその男は丁寧に腰を折った。

「初めまして、舒宥と申します。李駿様の下男をしています」

「下男というより最早秘書のようなものなんですよ」

 長いこと世話になっています、と李駿は笑う。

 お茶を一口含んでから秋瑾は「それで」と口を開いた。

「いかがですか。任命の儀の準備は滞りなく進んでいますか?」

「…えぇ。目前に迫って慌ただしいですが、なんとかなっています」

 苦笑して李駿が受け答えするが、彪榮は本当に僅かに舒宥が顔をしかめたのを見逃さなかった。

「アゼリアからいらっしゃったそうですね。是非貴国について教えていただきたいです」

 任命の儀についてそれ以上話すことがないと言うように、李駿はリテンダに話題を振った。

李駿が尋ねることに、リテンダは嬉々として答えた。風土や食べ物、伝統工芸などについて本当に楽しそうに話し、皆耳を傾けた。

 リテンダが一通り話し終えると李駿は感心したように息をついた。

「多少の知識はありますが、やはり実際にご出身の方に話を聞くほうが勉強になります。それに父の本はいささか情報が古いようですね」

「本ですか?」

「はい。生前父が収集したものです。周辺国についての本はたくさんあるのですが西方の国の資料はやはり少なくて」

「ですがさぞ貴重な本もおありなのでしょうね」

秋瑾も興味有り気に呟く。

「どうでしょうか。私はあまり気にしたことがないので…。でも庁舎の書庫にないものもあるのは確かですね」

 秋瑾と李駿のやりとりを聞いて、リテンダがそわそわし始める。

(あぁ、見てみたいんだろうなぁ…)

 この約一ヶ月の付き合いを通して、彼女の興味が揺さぶられるポイントが大体掴めてきた彪榮はクスリと笑った。

「よろしければご覧になりますか?」

 そんなリテンダの心を知ってか知らずか、李駿が尋ねる。

「いいんですか?」

 リテンダがやや前のめりになるように尋ね返すと「構いませんよ」と李駿は笑って快諾してくれた。

「舒宥、案内を」

「はい」


何か月ぶりとか書きたくないくらい久しぶり…

い、忙しいんです~

あと多趣味なので、これ以外にもやりたいことが///

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