表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/57

 閑話6

 なんて都合のいい展開なのだろう。


〈彼〉はあまりに自分にとって有利な物事の展開に、思わず笑いをこらえきれなかった。

 くつくつと喉が鳴るのを自覚していたが、幸い部屋には〈彼〉以外の者はいない。



 身勝手な駒達が動いたおかげで、彼女に接触することができた。どうやって実現しようかと頭を悩ませていた一番の要因を、彼らはいとも簡単に成し遂げてみせたのだ。


 なんという偶然。なんという運命。


 まさに、〈彼〉とその親友のための舞台だった。

 死んだ次男には申し訳ないが、この機会をせいぜい利用させてもらおう。


 待っていてくれ、もう少しだと、〈彼〉は誰ともなしに呟いた。

 手をついたガラス窓が、ぎしりと音をたてる。





 ──もう少しで、全てが終わる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ