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 閑話5

 ──守りたいものがあった。

 何をおいても、守りたいものが。


〈彼〉の親友は心優しすぎた。

 この組織にいるのは、彼にとって望ましくない状態だ。たとえ本人が自覚していないとしても。

〈彼〉は親友を逃がそうと、何度も何度も計画を練っては試みてきた。しかし、それはいつもすんでのところで失敗に終わる。



 どんな犠牲を払っても構わない。

 一刻も早く、彼を逃がしたい。



 そう思い続けて何年経っただろう、最高の機会が訪れた。もう半分以上狂っているガッドイールは、きっとこの計画には気づかないだろう。





 ──さあ、劇の開演だ。





 ローブの奥の目が細く弓なりになる。

 口元がつり上がるのを自覚していたが、〈彼〉は気にも留めなかった。

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