楔子
どの世界にも、それに属さない異物が存在する。
彼らは転生し、穿越し、輪廻する。
異物たちは、自分に属さない世界を彷徨うが、一瞬たりとも世界に認められることはない。
彼らは病菌であり、毒瘤だ。世界は本能的にこれらの異物を排斥し、あらゆる災難が彼らの周りに集まる。
どんな代償を払っても、どんな損失を顧みず、ただ彼らをこの世界から完全に排除するためだけに。
死に、転生し、そしてさらなる悲惨な死を迎える。
死に、穿越し、そしてさらなる悲哀の滅絶を迎える。
死に、輪廻し、世界の悪意に完全に飲み込まれ、跡形もなく消えるまで。
彼らの慟哭と断末魔そのものが、世界の平和を象徴する。
だから、異物たちに待つ結末は一つだけだ。
出て行け。
お前たちはこの世界に受け入れられず、お前たちの存在そのものが世界の秩序を乱す。お前たちのせいで、周りの人々は果てしない災難の中で死んでいく。
お前たちは厄運そのものであり、同時に世界で最も悲哀な存在だ。
だから、出て行け。
お前たちがようやく自分の世界に戻った時、きっとこう言うだろう。
他の異物に、 お前たちの世界を脅かす存在に――
出て行け。
ちなみに、この作品、軽快で熱血なコメディになる予定だよ!少なくとも、元の計画はそうだった!…いや、マジで、後半書いていくうちにちょっと重くなっちゃったけど、まぁ、こんな感じでいいよね~