その1
どうも、本が好きですが本を読むことが無いものです。文章の書き方がわからず拙いですが、不思議な物語を是非見ていってほしいです。
気がつくと硬い白のシーツの上に横たわっていたようなので、起きたことを確認しました。
清々しいのか分からないような解放感と頭痛がするので、一日が始まりました。
自分の部屋の襖を横になりながら頑張ってこじ開けるのです。
見ると今日は塩昆布と鮭のおにぎりでしたので、今日も学校に行きます。
歯を磨いて顔を洗って、目を覚まします。
自転車の鍵と家の鍵と返す予定の本とリュックを持ちまして、玄関の戸を家と社会との境目を無くすために力強く開けるのです。春のつめたい空気と体が溶け込み合います。ひとつ溜めた息を吐いて自転車にまたがります。
丁度出てすぐが下り坂ですので、周りの深い緑の木を飛ばし読みしながら走らせていきます。
自転車の走るその先の彼方には朝一番の日の光をあびた海がとても鮮明な抽象画のように見えました。
学校は家から自転車で5分程度のところにあります。文くんの家を左に曲がって、竹林の横を通り、ここは車が通るので少し注意をしながらはばの大きな通りを抜けます。学校は大体が木で出来ていますが、倉庫だけは新しいのでそこだけ異様にてかっています。
僕が椅子に体重を置き座る頃には周りが静寂に包まれていました。
マチコ先生が教壇に立つと、校舎の一部が工事中やらサッカー部が県大会に出ているだとかを話しました。
話が終わると、授業が始まります。授業が終わるとみんな各々の部活などへ行きます。
僕は部活には入っていないので、同じ帰宅部の東矢くんと優子さんとだらだら話しながら帰路をたどっていました。まずは東矢くんと十字路の所で別れ、その後優子さんと少しお話をした後、優子さんともたばこ屋の所で別れます。僕はバレないように細心の注意をはらって優子さんの後姿を目に焼き付けた後、再び自転車を動かします。
木が無法に育っている山道の分かれ道につきました。ここをまっすぐいけば家につきます。今日はこの後3人で山の神社のあるところまで遊びに行く予定です。
気づくと僕は静止していました。少し考えすぎたかな、約束は4時半だから急がないとなどと思っていると、ふと違和感を覚えました。夕方でした。
おかしな話です、少し時間がたったと思えば夕方なのですから。さっきまでの事を思い出せずにいましたが、どっと疲れていて泥もたくさんついていたので、きっと3人で遊んでいたのだと思いとりあえず帰ろうとしました。その時です、分かれ道の狭間の木々の前に少し汚れた小窓が現れました。